大学案内

東京音楽大学の理念、目的、教育目標

T 歴史とその検討

歴史

1907年鈴木米次郎により、本学の前身である東洋音楽学校が開学しました。

  • 音楽教員および音楽家の養成を目指しました。
  • アジアで先頭をきるという意味で学校名に「東洋」を入れ、当初からアジアの留学生を積極的に受け入れました。
  • オーケストラの設立や雅楽科の開設などにより、西洋音楽に限定しない幅広い音楽文化の創造と普及を図りました。

1954年 東洋音楽短期大学 → 1963年 東洋音楽大学 → 1969年 東京音楽大学と発展してきました。

  • 第二次世界大戦前後には混乱と模索の期間がありましたが、東京音楽大学となってからは安定した教育活動が再開されていました。
  • しかし、開学当初とは違って、西洋音楽演奏技能の専門教育のみに重点が置かれる傾向もありました。
創立100周年(2007年)を前にして上記の歴史の検討を始めました。
検討内容

開学者鈴木米次郎の建学の精神の検討

  • 東洋の音楽文化の発信地として多面的な試みを行ってきたことを確認しました。
  • 西洋音楽文化の受容や音楽教員の養成にとどまらなかっ たことが重要です。

現代の日本の状況の検討

  • 様々な音楽と価値観が混在しており、多元的文化の重要性が認識されました。
  • 音楽家として社会で活動していくことが容易ではないことも、忘れてはならない事実です。

上記のことから、西洋音楽の一方的な教授だけにとらわれていてはならず次のことも大きな使命であると認識されました。

音楽文化の方向性を模索し自ら新しい方向性を指し示す創造性と積極性を育むこと。社会の様々な局面や他者とのかかわりの中 で、自らの道を見出し主張する個性と柔軟性を伸ばすこと。

U 理念 → 目的 → 教育目標

上記の歴史やその検討を受けて次のように「理念」「目的」「教育目標」を提示することにしました。

理念

本学は、音楽文化の創造・発展に貢献することを理念とします。
このことを、真理の探究と自己実現の場を提供するという方法を通して具体化するため、大学という形態をとります。また本学の歴史や位置関係から、特に日本やアジアの音楽文化という視点に留意します。

上記の「理念」を背景として・・・

目的

本学は教育基本法の精神に則り広く一般教育の知識を授けるとともに、音楽の専門教育を行い、これを通じて人格の完成をはかり、もって有為な音楽家を育成することを目的とする。(学則第2条)

上記の「目的」で分かるように本学は「教育」という柱を中心としています。

教育目標

a.音楽芸術の研鑚を通して、高度な専門性を有した音楽家、音楽教育者を育成します。

b.また、自らの音楽的個性とともに幅広い教養を備え、現代社会の様々な局面に対応しうる人材を育成します。

上記 a.と b. が不可分であることが本学の特徴です。

この教育目標を端的に示すと

a.世界の音楽界を視野に入れた高度な実技能力を習得すること等を前提とした上で・・・

b.それを社会で活用する力を獲得するところまでの教育を行います。

上記 a.と b. が不可分であることが本学の特徴です。

この教育目標を逆から見ると

a.教養としての音楽にとどまらない力の育成ということと・・・

b.音楽しかできない音楽家ではなく、自ら社会と連携できるたくましい音楽家の育成ということとの両立がポイントです。

上記 a.と b. が不可分であることが本学の特徴です。

上記a.とb.が不可分であることを示す事例

  • 毎週の実技個人レッスンそのものが「キャリア教育」になっています。
    レッスン内容は単なる技術の伝達にとどまりません。学生は、音楽家である教員個人と対面し、まず音楽家としてのマナーから学びます。
  • 本学の様々な特色ある事業の多くは・・・
    レッスンや授業内容と絡み合いながら、卒業後に向けた「キャリア教育」として意識されています。
キャリア教育とは・・・

卒業後の進路を中心に社会との関連を意識した教育ですが、就職支援的な面だけでなく、一人一人の生涯を見通した総合的な視点が重要です。

V 教育目標に直結した音楽学部の教育活動

入学時点で、一定程度の演奏技術等、専攻する部門によって必要とされる能力があります。

入学 入学
カリキュラムの中に含まれる科目等
実技個人レッスン
専門教育的科目

(上記実技個人
レッスンを含む)

理論的な専門教育科目
実技的な専門教育科目

教養教育的科目

外国語教育科目
一般教育科目

カリキュラム以外の活動
卒業

進学 留学 音楽関連就職 一般就職
(Wへ)

W 教育目標に関連した新たな課題への取組

従来、演奏家としての活動を意識したキャリア教育だけではかえって就職からは遠ざかるという難しさがありました。また多くの学生の希望する演奏家等の進路の実現は、卒業直後ではなく数年経過後になることも少なくありません。これらの認識が、下図「★」印の新たな3件の対応につながっています。


全専攻共通に関わることのできるキャリア教育

声楽専攻

器楽専攻

作曲指揮専攻

音楽教育専攻
(新課程)
2007年度〜

ACTプロジェクト 2005年度〜
演奏家以外の進路をも含む、音楽専門分野のキャリア教育
キャリア支援室 2007年度〜
音楽能力以外を含む総合的支援
特定の専攻での入学から卒業までを通じたキャリア教育 卒業
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