募集期間
2024年6月24日(月)~2024年7月18日(木)
- 日時
- 2024年7月20日(土)
- 会場
- 東京音楽大学 池袋キャンパス A館 A200教室
- 時間
- 12:00開場 12:30講座開始
- 定員
- 80人
- 参加費
- 無料
- 受講対象者
- 文化行政・文化施設職員
伝統音楽・伝統芸能団体関係者
学校教育関係者
アートマネジメントに従事している者、またはそれを志す者
※講座終了後、交流会を予定しております。
伝統音楽・芸能は歴史的に社会において地域の人々をつなぐ役割を担ってきました。特に近年では国内の文化政策の方向性として、地方創生を目的に各地の伝統音楽・芸能をまちづくりへ活用する動きが活発化し、伝統音楽・芸能を地域全体で継承しながら活用できる人材が各地で求められています。更に地方創生の動きの中では、各地における異文化コミュニティとの共生と包摂についても取り組むべき課題として重視され、当該コミュニティの伝統音楽・芸能はそれらの課題解決に資するという点においても重要となってきています。令和6年度の基礎講座では、伝統音楽・芸能を地域につないでいくために必要な知識を身につけるため、「地域における実践を学ぶための講座(対面講座)」と「政策・制度的な枠組みを学ぶための講座(オンライン講座)」を実施いたします。
募集期間
2024年6月24日(月)~2024年7月18日(木)
※講座終了後、交流会を予定しております。
プログラム
講師:藤山(とうやま) あやか関西福祉科学大学
愛媛大学教育学部芸術文化課程卒業、同大学院教育学研究科音楽教育専攻(ピアノ)を修了。修士課程より、ドイツ・ハンブルク州にて初等音楽教育の視察を行い、学校と学校外との協働による音楽教育プログラムについて研究を行う。2024年3月、「我が国におけるコミュニティミュージックの概念の確立」をテーマに東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程にて博士号(教育学)を取得。著書に『よくわかる音楽教育学』(ミネルヴァ書房, 分担執筆)、『はぐくむアタッチメント 0~5歳児の手あそび・歌あそび』(音楽之友社, 共著)など。現在、関西福祉科学大学教育学部専任講師。
講師:中川 眞大阪公立大学都市科学・防災研究センター特任教授
アーツマネジメント、サウンドスケープ、サウンドアート、東南アジアの音楽などについて、フィールドワークを軸に実践的研究を行う。またガムラン合奏団を創設し、活発に演奏活動を行う。主な著書に『平安京 音の宇宙』(平凡社)、『サウンドアートのトポス』(昭和堂)、『アートの力』(和泉書院)、編著に『これからのアートマネジメント』(フィルムアート社)、『受容と回復のアート』(生活書院)、小説『サワサワ』(求龍堂)など。京都音楽賞、サントリー学芸賞、小泉文夫音楽賞、インドネシア共和国外務省功労賞、日本都市計画家協会賞特別賞、京都市芸術振興賞など受賞多数。チュラロンコン大学(Curatorial Practiceコース)、インドネシア芸術大学大学院(民族音楽学)招聘教員。
講師:澤 宗則神戸大学教授
人文地理学。南アジア地域研究、南アジア系移民社会を研究対象としている。2007年人文地理学会学会賞(論文賞)受賞。主要業績として、『インドのグローバル化と空間的再編成 』(古今書院)、「在日バングラデシュ人の集住地「リトルダッカ」の形成-東京都北区東十条・十条を事例に」( 移民研究第20号, 1-46頁, 2024年)、「インド・ネパール料理店の立地展開と戦略-神戸市の南アジア系エスニック・レストランの比較考察」( 移民研究 第19号, 1-36頁, 2023年)、「ネパール留学生に関するトランスナショナルな関係-ネパールの日本語学校の立地と戦略に着目して 」(移民研究第18号, 1-36 頁,2022年)、「インド人IT技術者と商人-東京と神戸の対比 」(移民・ディアスポラ研究 第9巻, 146-155頁, 2020年)、「日本におけるネパール人移民の動向 」(移民研究第13号, 23-48頁, 2017年)、 「Spatial Reorganisation of the Indian Community Crossing Border :A Case Study of the Global City Tokyo」( 人文地理 65巻6号, 508-526頁, 2013年)、「グローバル経済下のインドにおける空間の再編成-脱領域化と再領域化に着目して 」(人文地理 62巻2号, 132-153頁, 2010年)などがある。
募集期間
2024年6月24日(月)~2025年2月28日
講師:朝倉 由希公立小松大学 国際文化交流学部 准教授 / 元・文化庁地域文化創生本部、総括・政策研究グループ研究官
国や自治体が文化芸術を支える仕組みについて調査研究を行う。特に、文化芸術の多面的な価値とそれを反映した評価のあり方を追求している。2017年度から2021年度まで文化庁地域文化創生本部研究官。2021年度より現職。福井県、群馬県、三重県、福井市、八戸市、四日市市等の自治体で文化審議会等の委員を務める。共著書に『文化で地域をデザインする -社会の課題と文化をつなぐ現場から-』(学芸出版社、2020)、『はじまりのアートマネジメント』(水曜社、2021)、『ヘリテージマネジメント -地域を変える文化遺産の活かし方-』(学芸出版社、2022)ほか。
講師:大澤 寅雄合同会社文化コモンズ研究所 代表 / 文化生態観察
合同会社文化コモンズ研究所代表、NPO法人アートNPOリンク理事長、NPO法人子ども文化地域コーディネーター協会専務理事、日本文化政策学会理事、九州大学社会包摂デザイン・イニシアチブのアドバイザー、堺アーツカウンシル プログラム・オフィサー。1970年生まれ。慶應義塾大学卒業後、株式会社シアターワークショップにて公共ホール・劇場の管理運営計画や開館準備業務に携わる。2003年文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長、東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」運営委員、株式会社ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室主任研究員を経て現職。共著=『これからのアートマネジメント"ソーシャル・シェア"への道』『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』『文化政策の現在3 文化政策の展望』『ソーシャルアートラボ 地域と社会をひらく』。
講師:俵木 悟成城大学文芸学部教授 民俗学・文化人類学
1972年千葉県生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(学術)。国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部勤務を経て2011年から現職。これまでは芸能を中心とした身体表現の伝承実践の研究に取り組んできた。また前職時代にユネスコの無形文化遺産保護条約の制定過程を間近に見てきたことから、文化遺産の保護に関わる制度と行政の問題についても関心を持ってきた。著書(単著)『文化財/文化遺産としての民俗芸能:無形文化遺産時代の研究と保護』(勉誠出版、2018年)ほか。