ラウンドテーブル
地域における文化観光の視点から無形の文化遺産の可能性を考える
―鹿児島本土と奄美における音文化の伝承コミュニティを事例にして―
- 日程
- 2024年12月14日(土)
- 会場
- 東京音楽大学池袋キャンパスB館 Bスタジオ
- 時間
- 14:00~16:30(開場13:30開場 14:00開始)
- 参加費
- 無料(事前申込制 先着180名)
第一部 基調講演と実演14:00~15:10
- 基調講演:久保 健治(株)ヒストリーデザイン 代表取締役
「文化観光と地域ブランドの関係を再構築する―地域ブランド価値の創造における伝統芸能の役割」 - 薩摩琵琶実演とお話:上川路 直光薩摩琵琶 共研舎道場主宰
- 奄美島唄実演とお話:前山 真吾唄者、ケアマネジャー
第二部 ラウンドテーブル15:25~16:30
- 登壇者
- 久保 健治(株)ヒストリーデザイン代表取締役
原田 敬子作曲家、東京音楽大学 教授
ブラッドショー千里合同会社GOTOKU コンサルタント
麓 憲吾(有)アーマイナープロジェクト 代表取締役/特定非営利活動法人ディ! 代表理事/内閣府 地域活性化伝道師※オンライン参加 - モデレーター
- 福田 裕美東京音楽大学 准教授
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久保 健治
経営学者/コンサルタント
株式会社ヒストリーデザイン 代表取締役
武蔵野大学/神田外語大学 兼任講師
非営利活動法人全日本ディベート連盟 専務理事1981 年生まれ。東京都中野区出身。歴史学者、東京工業大学特任講師、WEB マーケティング会社を経て株式会社ヒストリーデザインを設立。現在は経営学者兼コンサルタントとして観光分野を中心に歴史を活用した経営戦略の理論研究とビジネス実践を行っている。その取組は『ヒストリカル・ブランディング』(角川新書)として書籍にまとめている。専門は地域マーケティング論、経営戦略論。ライフワークとしてコミュニケーション教育にも従事。企業研修や国内及び東アジアで日本語ディベートの指導者育成を行っている。
主な取組と実績
■コンサルタント
第13回観光庁長官表彰(DMO 豊岡観光イノベーション、アドバイザー)
観光庁「世界水準の DMO 形成促進事業」外部専門家
その他、観光基本計画などの観光政策支援、宿泊施設支援など■観光教育
大学生まちづくりコンテスト 2022 奨励賞(神田外語大学、指導教員)■コミュニケーション教育
国際日本語ディベート講座 講師/日本、韓国、台湾日本語ディベート全国大会審査員■メディア出演
FM 甲府「就職クロストーク」出演 -
上川路 直光
薩摩琵琶 共研舎道場主宰
平成8年より、江戸時代、薩摩藩の武士階級を中心に継承されてきた教育機関「郷中教育」の流れを汲む「共研舎」において、伊藤政夫より、その中心的な活動項目であった一撃必殺の剣術「野太刀自顕流」、薩摩士風の醸成に欠かせない「薩摩琵琶」・「天吹」を師事する。薩摩琵琶・天吹はともに平成10年より伊藤政夫より手ほどきを受け、その後天吹同好会、薩摩琵琶同好会へ入会。現在、一般財団法人共研舎を活動拠点としながら、それぞれの伝承育成活動を積極的に努めている。
所属
薩摩琵琶 共研舎道場 主宰
薩摩琵琶 龍洋会所属
鹿児島県指定無形文化財保持団体 天吹同好会 副会長
鹿児島県指定無形文化財保持団体 薩摩琵琶同好会 理事
野太刀自顕流研修会会員
一般財団法人 共研舎 理事演奏略歴
奉納演奏:伊勢神宮、照国神社 他
教育機関:京都大学大学院、慶応大学、鹿児島大学 他
イベント:「第30回国民文化祭」参加、「伝統の身体・創造 薩摩琵琶とともに 2015」、「日越国際交流会」、「妙音」熊本・東京公演 他 -
前山 真吾
唄者、ケアマネジャー
1983年、奄美大島・名瀬生まれ。中学から高校生時代にかけてロックやブラックミュージックなどに興味を持ちギターを独学で弾き始める。19歳の頃、偶然耳にしたシマ唄に衝撃を受け、古くからの曲目が数多く伝わる宇検の唄者、石原久子に師事し、数多くの唄と歌詞を学んだ。2005年に奄美民謡大賞の新人賞を受賞し、2008年には奄美民謡大賞、最優秀賞を受賞。平成23年第32回大会では男性唄者としては10年ぶりの最高賞の「大賞」を受賞。その後はアメリカ、ドイツ、オーストラリア、サウジアラビア、グルジア、アゼルバイジャン、ウズベキスタン等、海外においてもシマ唄を披露。伝統的なスタイルを守りながらも、様々なミュージシャンとのコラボを行う等、新しいシマ唄の表現にも挑戦し、2022年6月にはシマ唄アレンジアルバム「AMAMISM」をリリース。以来、現在まで奄美大島をベースに島内から全国、世界まで、地元の老人保健施設にてケアマネージャーとしての仕事の傍ら、精力的な活動を続けている。
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原田 敬子
作曲家、東京音楽大学 教授
幼少時にピアノで始めた即興演奏をきっかけに作曲の道へ。桐朋学園大学で作曲を専攻、合わせてピアノ、室内楽、指揮を学んだ。
‘90年代半ばから独自の語法「演奏家の、実演時における内的状況を創造する」を追求、演奏家の身体と脳の可能性を拓く慣習に捉われない作風が特徴。東アジアの伝統楽器を含んだ挑戦的な作品も多い。第62回日本音楽コンクール第1位(室内楽)、安田賞、Eナカミチ賞(1993年)、山口県知事賞(1995年)、芥川作曲賞(2001年管弦楽)、中島健蔵音楽賞(2004年筝独奏作品)、尾高賞(2008年管弦楽)、輝く女性賞(2021年鹿児島本土と奄美群島の研究・創作)ほか多数受賞。
2002年、日米芸術交流基金によりニューヨーク市に約半年滞在。作品は国内外の第一線の音楽祭や演奏団体、国際的ソリストの指名委嘱を受け、幾つかは国際コンクール(演奏)の課題曲に選定されている。欧州、東アジアで10回以上の招待個展開催。ダンス、演劇、映画など異分野の芸術家とのコラボーレションも多い。更なる活動として、東京都トーキョーワンダーサイトの音楽専門アドヴァイザーとして、国際アンサンブル・モデルン・アカデミーin東京を立ち上げた。海外の教育機関や作曲団体からの招聘講演も多い(スタンフォード大学、カルフォルニア大学バークレー校、フィレンツェ大学、ヴュルツブルク音楽大学、ポルト音楽院、北京中央音楽院)。自作品CD集は国内外で4枚がリリースされている。
現在、東京音楽大学(芸術作曲)教授。鹿児島大学国際島嶼教育研究センター客員研究員、桐朋学園大学、静岡音楽館講師。 -
ブラッドショー千里
合同会社GOTOKU コンサルタント
鹿児島市出身。民間英会話スクールの英会話講師を経て、ブラッドショーイングリッシュスクールを設立。マネージング業務の傍ら、イベント企画・運営マネジャーとして300人規模のイベントを定期的に開催。同時に翻訳家、ライターとしての活動を開始。その後、ブラッドショーイングリッシュスクールを事業譲渡し、民間・行政の翻訳業務、また観光分野に特化したライターとして実績を積む。2019年、海外の旅行者により本質的な旅を提供し、さらに地域活性化に繋がる観光活動を広げるため、GOTOKU設立と同時にマネジャーとして就任。現在はジュニアコンサルタントとして、文化観光の発展に奮闘し、講演会も精力的に行っている。
実績
2023年度
・九州観光機構「欧米豪市場向け九州版ゴールデンルートの形成事業」九州7都道府県のルート造成、ツアーコンテンツの磨き上げ、提言他、モニターツアー・FAMツアー企画と実行
・観光庁 「観光再始動事業」「奄美の伝統織物 大島紬 ~伝統を織りなす糸~」業務委託 インバウンドアドバイザーとして、ツアーコンテンツの磨き上げ、提言他、モニターツアー・FAMツアー企画と実行
2024年度
・観光庁事業「地域一体型ガストロノミーツーリズム事業」活火山と黒潮によっていかに鹿児島の文化、人、食が育まれたのか?をテーマに、鹿児島の豊富な食材と文化観光を織り交ぜたツアー造成の企画と実行
・鹿児島大学観光学講義「GOTOKUが考える鹿児島のガストロノミーツーリズム事業とその可能性」
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麓 憲吾
(有)アーマイナープロジェクト 代表取締役/特定非営利活動法人ディ! 代表理事/内閣府 地域活性化伝道師
奄美大島名瀬生まれ 53才
鹿児島県立大島工業高校 電気科卒
1998年 ライブハウス ROADHOUSEASIVIをOPEN
2002年 「有限会社アーマイナープロジェクト」を設立
島内外において、奄美関係のイベントを主催。また、元ちとせや中 孝介等のメジャーデビューサポート行う
2004年 「NPO法人ディ!」を設立
2007年 奄美初のコミュニティFM「あまみエフエム 」開局
2018年 奄美大島自然保護協議会と共に奄美出身の唄者・アーティストが集い歌を通して、自然・文化への意識を高める「唄島プロジェクト」をプロデュースし、楽曲「懐かしい未来」発表
2021年 世界自然遺産登録となり、自然・文化を次世代へと守りつなぐため、人口減少はじめ様々な地域課題に取り組み、持続可能な環境づくりに努める