企画制作研修Bは、以下の3つのプログラムから成り⽴っています。
- 地域を知るためのワークショップ① いわき市の三匹獅子舞見学
- 地域を知るためのワークショップ② 川越の街から獅子舞につながるオリジナルMAPづくり
- 獅子が集う「獅子カフェ」
地域の人々をつなげ、その土地のアイデンティティを形成するために大きな役割を果たすのが地域の伝統芸能です。最近では、新型コロナウイルスの流行中に自粛されていた祭りや公演が再開され、明るい兆しが見えはじめていますが、その一方で人々が疎遠になり、芸能の伝承が難しくなっている地域も見られます。
このプロジェクトでは、三匹獅子舞(ささら獅子舞)を取り上げ、三匹獅子舞と地域をつなぎ、地域を超えて担い手と担い手をつなぎ、未来へ継承していくための方法を考案していきます。
今年度は、三匹獅子舞の活動が盛んな福島県における地域の取り組みの見学や、三匹獅子舞を通して地域の魅力を再発見するローカルツアー、伝承者や一般の人々が交流する“獅子カフェ”を開催します。
福島県いわき市の二つの獅子舞の練習や祭礼を見学します。9月7日は八幡神社の例大祭に向けた下高久の獅子舞の練習を見学します。また9月8日は高野の獅子舞の祭礼の見学と地域交流会を予定しています。高野の獅子頭は江戸時代に作られ、福島県で最も古い獅子頭として知られています。普段、獅子頭は福島県立博物館で展示されていますが、祭礼に合わせて高野町に戻され、鹿島神社で舞が奉納されます。特に今年は新型コロナウイルスや自然災害の影響で5年ぶりの奉納となります。貴重な獅子頭と伝統芸能に触れる機会はなかなかありません。是非この機会にご参加ください。
※宿泊費・交通費は受講生の負担となります。参加希望の方には集合場所、時間などを後日連絡いたします。見学の問い合わせは事業推進室までお願いいたします。
地域でのお祭りを見学する際、どこで演舞が行われるか悩んだことはありませんか。演舞や関連する行事は、地域住民とのつながりなど様々な場所で行われていますが、外から見学に来ると簡単に知ることができません。このワークショップではまち歩きをとおして、川越で伝承される「石原のささら獅子舞」につながる場所を、地元の方々と歩きながら発見していきます。
川越の街から獅子舞につながるオリジナルMAPづくり(1)
川越の街から獅子舞につながるオリジナルMAPづくり(2)
(1)で発見した三匹獅子舞につながる場所について、講師のアドバイスをもとに写真や言葉を使用して、三匹獅子舞を知らない人も行きたくなる魅力的な地域MAPを作成します。これは、受講生が自分の地域や芸能の魅力をアピールする方法を学ぶことを目的としていますが、石原のささら獅子舞のパンフレットの一部にもなる予定です。
伝統芸能の担い手にとって他の地域の芸能は気になるけれど、交流の場は以外に少ない状況にあります。また伝統芸能を見てみたいけど、その楽しみ方や実際に体験する機会はなかなかありません。「獅子カフェ」では三匹獅子舞の魅力を発信し、伝承者同士のつながりだけでなく、様々な地域の住人と伝統芸能をつなぐための場を設けます。当日に向けて、受講生は三匹獅子舞の伝承者らともコミュニケーションを取りながら、獅子舞の体験や演舞の鑑賞のみならず、写真の展示、獅子グッズの販売など伝統芸能を知らない人でも楽しめる「獅子カフェ」のコンテンツを考案し運営にかかわってもらいます。
1 「獅子カフェ」の事前準備
2 獅子カフェの開催
イベント当日だけのご参加も可能です