石原のささら獅子舞
川越の春を代表する祭礼、埼玉県指定無形民俗文化財「石原のささら獅子舞」は毎年4月に石原町観音寺他で奉納されています。このささら獅子舞は一人立ちの獅子が三匹集い演舞する「三匹獅子舞」の系統で、胸に太鼓をつけ頭に獅子を被り演舞するもので東日本に多く分布しています。「石原のささら獅子舞」は「偏木獅子舞」と称し観音寺の観音祭として草創されたと伝えられています。
獅子を先導するように舞う男児は「山の神」と呼び、この祭礼での中心的役割を担っています。四方には花笠を頭に掲げられた「ササラッ子」と呼ばれる少女が四人で結界を構成しており、重要な役割を担う子どもたちにも注目です。始まりから約400年の伝承を絶やさぬようコロナ禍で祭が中止になる中勉強会を続け、3年半ぶりの公開となります。会員数を増やすために、獅子舞に興味関心ある方を地域外からも随時募集しています。