2023年度プログラムフィールドとともにつくる

Program

基礎講座
伝承を担うフィールドと実践を展開するフィールドをつなぐための基礎講座

プログラムオンデマンド配信

  • 社会における音楽の機能について

    講師:柴崎かがりポーツマス大学・東京音楽大学客員教授

    専門は発達心理学・音楽心理学。子どものジェンダーステレオタイプの発達や、音楽とウェルビーイング、特に認知症と音楽に焦点をあて、学際的に研究を行っている。認知症ケアにおけるアセスメントとしての音楽に関する研究は、英国議会・ウェルビーイング委員会で紹介された他、国際学会NHS Aneurin Bevan University Health Boardにて口頭発表部門第1位を受賞。またAlzheimer’s Society’s Dementia Research Leaders Awards 2018にノミネートされている。現在、英国ポーツマス大学心理学部准教授・東京音楽大学客員教授。PhD(心理学)、Chartered Psychologist (英国心理学会)。

  • コミュニティ・ミュージックという視点からみる音楽活動

    講師:塩原麻里東京学芸大学、弘前大学非常勤講師

    元国立音楽大学、東京学芸大学教授。国立音楽大学卒業後、ロンドン・ダルクローズ・スクールでリトミック国際ライセンス、ロンドン・ユニバーシテイ・カレッジ教育研究所(IOE)において音楽教育学博士(Ph.D)取得。専門は音楽と動き。国際音楽教育協会(ISME)のコミュニティ・ミュージック・アクティビティ・セミナー・コミッショナー(2010~2016)として、アジア・パシフィック・コミュニティ・ミュージック・ネットワーク(APCMN)の設立に関わる。2014年から2016年まで同運営委員長(Co-Chair)、2018年から2020年までISMEの理事を務める。コミュニティ・ミュージックに関する編著に、Community Music in Oceania (University of Hawaii Press)他、著書論文等多数。東京学芸大学、弘前大学非常勤講師。

  • 障害児者の音楽による生涯学習支援と社会包摂

    講師:工藤傑史東京福祉大学講師

    東京学芸大学大学院障害児教育専攻修了。1993年に特別支援学校(知的障害)卒業生と支援者で作る「若竹ミュージカル」を立ち上げ、生涯学習支援と公演活動を続けている。著書に『僕たちのブロードウェイ 養護学校卒業生とその家族、支援者で作る「若竹ミュージカル」』(晩成書房、2005)他。学習指導要領の改善に係る専門的作業等協力者(文部科学省)。特別支援学校知的障害者用「音楽」教科書編集協力者(文部科学省)。東京福祉大学社会福祉学部専任講師。

  • 多文化共生×アート:ケアとインターセクショナリティに着目して

    講師:南田明美静岡文化芸術大学講師

    1985年、大阪府東大阪市生まれ。大阪音楽大学卒業(トランペット専攻)。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程後期課程修了(学術博士)。日本学術振興会特別研究員DC2/PD、南洋理工大学客員研究員等を経て、現在、公立大学法人静岡文化芸術大学講師。専門は、芸術社会学アートマネジメント論/文化政策論。修士課程より、周縁化された人々と共に行うコミュニティ・アートやアウトリーチ活動について、日本とシンガポールを比較しながら研究している。音楽大学出身であることから、アウトリーチ活動やワークショップを主催しながら、臨床と理論との往復を行い、どのようにすれば、「芸術を通して皆が憩える広場」を作れるかを考え続けている。現在は、シンガポールと日本における外国人労働者の芸術活動や運動について、研究をしている。

  • デジタルアートと伝統文化の出会い

    講師:タグチヒトシ演出家、GRINDER-MAN

    1973年横浜市うまれ、筑波大学芸術専門学群総合造形学科卒。わたしたちの身体が欲する「いま・ここ」の体験づくりを企画から製作まで。舞台作品やメディアアート作品の発表から、行政の文化事業策定やプロモーションのプランニング、スマフォアプリからVR・ARまで、芸術文化にテクノロジーを駆使したプロジェクト多数。東京都現代美術館、ICC、Ars Electronica、Esplanade、現代芸能「獅子と仁人」、江戸東京博物館「ハイパー江戸博」、キヤノン「ヨルZEN」ほか。2016年文化庁新進芸術家海外研修でニューヨークに滞在。

  • 学校教育と民俗音楽・芸能のフィールド

    講師:伊野義博新潟大学 名誉教授

    専門は音楽教育で,民俗の音の文化と教育との関連をテーマに研究している。文部科学省中学校学習指導要領音楽編作成協力者,中央教育審議会初等中等分科会教育課程部会芸術ワーキンググループ主査代理などを歴任。現在ブータン王立大学パロ教育大学カレッジの研究者と伝統音楽カリキュラムについての共同研究を実施中。著書に『音の民俗学』(高志書院),『新潟〈うた〉の文化誌』(新潟日報事業社),小・中学校音楽教科書(教育出版,共著)など。

  • 競うことで磨かれ、継承されるバリ島の芸能

    講師:鈴木良枝東京音楽大学特任研究員

    2015年沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科(後期博士課程)修了。2002年から2004年までインドネシア芸術大学デンパサール校伝統音楽科に留学し、ガムラン音楽の習得と調査研究を行う。現在、東京音楽大学特任研究員、東邦音楽大学非常勤講師(民族音楽学)、音の森ガムランスタジオにて「初めての人のためのガムラン講座」の講師を担当している。

  • 南アジアの音楽とその拡がり—日本の視点から—

    講師:小日向英俊東京音楽大学大学院特任教授

    東京音楽大学特任教授(音楽学、シタール奏者)。1980年国立音楽大学楽理科卒。1987年インド国立バナーラス・ヒンドゥー大学大学院修了(M. Phil. Musicology)。主著に『インド バナーラス音楽歳時記』(1992年)、主要論文に「「世界音楽」―日本における受容とその意味」(2015年)など多数。1977年よりスシュマ・オマタ、1982年よりクリシュナー・チャクラヴァルティの各氏にシタールを師事。東京音楽大学付属民族音楽研究所その他の社会人講座講師を歴任。世界音楽を講じる傍ら、シタール演奏、執筆などを行う。2005年、ソロ・アルバム「月明かりの下で Under the Moonlight」をリリース。内外の大学で世界音楽やアジア音楽、インド音楽を講じシタールを教えている。主著に『インド バナーラス音楽歳時記』(1992年)、「南アジアの太鼓のフィールドワークから—コルカタのタブラー・バーヤーン製作—」(2017年)他多数。1977年よりスシュマ・オマタ、1982年よりクリシュナー・チャクラヴァルティにシタールを師事。

  • 福島県における三匹獅子舞の継承の事例~地域コミュニティと民俗芸能~

    講師:田仲桂特定非営利活動法人民俗芸能を継承するふくしまの会

    福島県いわき市出身・在住。三匹獅子舞・じゃんがら念仏踊・大和舞・田植踊・宝財踊など福島県内の民俗芸能の担い手。地域に伝わる有形・無形の文化遺産を次世代に伝えるべく、調査・研究、保存・活用、中間支援、大字誌の編纂、ラジオ番組の制作、イベント等の企画・運営に携わる。世代を超えて身体で受け継がれてきた祭りや民俗芸能にスポットをあて、地域や学校、アーティスト、演劇団体と協働中。福島県文化振興審議会委員、いわき市文化財保護審議会委員。

  • 祭り囃子-伝承の実際-

    講師:入江宣子日本民俗音楽学会会員

    東京藝術大学音楽学部楽理科卒。専門は民俗芸能の音楽、特に風流系、祭り囃子、江戸天下祭。元文化庁文化審議会専門委員。福井県・千葉県・長野県各県文化財保護審議会委員歴任。仁愛女子短大音楽科非常勤講師(25年間)・東京都世田谷区生涯大学学習専任講師(19年間)歴任。所属学会は日本民俗音楽学会(元副会長)、民俗芸能学会(元編集担当理事)、東洋音楽学会ほか。主要論文「若狭の祭礼囃子の系譜」「江戸祭り囃子とその周辺」「じんやく曲を含む三匹獅子舞」。若狭王の舞、佐原祭、犬山祭ほか調査報告書多数。共編著『祇園囃子の源流』『江戸天下祭絵巻の魅力』。現在東京都府中市史民俗編調査執筆中。福井県若狭倉座能調査執筆中。

配信期間

2023年7月10日~2024年1月末日

受講対象

  • 文化行政・文化施設職員
  • 伝統音楽・伝統芸能団体関係者
  • 学校教育関係者
  • アートマネジメントに従事している者、またはそれを志す者

定員

なし

参加費

無料