ジャワガムランはインドネシア、ジャワ島中部の古都で王宮を中心に発達した伝統音楽です。1889年フランス・パリ万博で欧米に披露され、ドビュッシーやラヴェルなどが足繁く通いその後の西洋音楽に大きな影響を与えたことで知られています。
ガムランは合奏音楽ですが本来楽譜はありません。規則性のある基本旋律を繰り返しながら各楽器がルールに則って装飾リズムを刻み、装飾メロディーを組み込んで演奏します。周期の最後の拍では必ず重要な低い音の銅鑼「ゴング」が鳴ります。
ガムランの魅力は金属製打楽器を中心とした豊かで神秘的な響きと、演奏者同士の音によるコミュニケーション。本日の合奏も、互いに合図を聴き合いながらテンポやアレンジが変化する一期一会の演奏です。