地域の人々をつなげ、その土地のアイデンティティを形成するために大きな役割を果たすのが地域の伝統芸能です。最近では、新型コロナウイルスの流行中に自粛されていた祭りや公演が再開され、明るい兆しが見えはじめていますが、その一方で人々が疎遠になり、芸能の伝承が難しくなっている地域も見られます。
そのような状況に対して、このプロジェクトでは、三匹獅子舞(ささら獅子舞)を取り上げ、三匹獅子舞の担い手と担い手をつなぎ、三匹獅子舞と地域をつなぎ、三匹獅子舞を未来につなぐための方法を考案していきます。具体的には、三匹獅子舞の担い手の交流会の開催、祭礼の場における獅子舞と若者を中心とした披露の場の見学、地域や子ども(未来)をつなげる取り組みをしている関係者とともに学び合う場を設けます。そのうえで、今年度は、“ことば”のチカラによって伝統芸能を地域・未来につなげるプロジェクトを実践していきます。
3. 企画立案のための集中講座
獅子をつなぐ”ことば”のチカラ(講義)3-1
地域の伝統芸能を伝える方法には、民俗誌、インタビュー記事、ブログ、SNSなど「言葉のツール」が不可欠です。このプログラムでは地域の伝統芸能の魅力をWEBサイトや冊子で発信している「郷土芸能じぶんち」の池田陽子さんを講師に迎え、芸能の伝承者や地域を“ことば”でつなぐことの意味、方法を探ります。
※ 郷土芸能じぶんち
- 日時2023年10月8日(日)
13:00〜15:00
- 場所東京音楽大学
池袋キャンパス
- 講師池田陽子
- ファシリテーター田仲桂
- 本学担当者福田裕美
のぞいてみよう!獅子を囲んだ“直会”3-2
地域の伝統芸能の担い手にとって、ほかの地域の芸能は気になるけど交流の場は意外にも少ない現実があります。今回は三匹獅子舞の担い手の方々をお招きして、前半は担い手のみなさんの自分たちの獅子の自慢やこだわり、未来への伝承に向けた熱い想いに触れてもらいます。後半は、地域の伝統芸能を外側から応援している人たちが加わり、地域の伝統芸能×子ども、地域の伝統芸能×地域につなげる取り組みをお話いただきます。
※ 直会とは・・・例祭などの祭典から平常の状態に戻る場であり、神さまに供えたしたものを祭典に関わった者たちで共にいただく場です。郷土芸能の担い手にとっても、緊張状態から解かれてリラックスした雰囲気のなかで、互いの労をねぎらい、その日の演舞の感想を言い合ったり、ベテランたちの昔話を聞いたり、若手の悩みに耳を傾けたりといった、交流の場となっています。今回は飲食はしませんがこのような交流の場を目指します。
- ファシリテーター田仲桂
- 協力者石原のささら獅子舞(埼玉県川越市)
平岡鳥見神社の獅子舞(千葉県印西市)
江名の獅子舞(福島県いわき市)
他
- 本学担当者鈴木良枝・福田裕美
三匹獅子を伝えよう!(対面1回+オンライン1回)3-3
これまでの集中講座の内容を経て、「獅子をつなげる」というテーマのもとに、“ことば”で発信するプランを、講師からのアドバイスを受け受講生各自が作成していきます(対面1回+オンライン2回)また受講生各自の成果物は、本事業WEBサイト上で公開する予定です。
- 講師池田陽子、田仲桂
- 本学担当者鈴木良枝、福田裕美