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建学の精神と理念

・アカデミズムと実学の両立
・音楽による社会貢献
・国際性

東京音楽大学は、鈴木米次郎により明治40(1907)年に創設された東洋音楽学校を前身とする、我が国で最も古いルーツを持つ私立音楽大学です。昭和38(1963)年に四年制大学として認可され、続いて昭和44(1969)年に東京音楽大学と名称変更し、平成5(1993)年に大学院音楽研究科修士課程、平成26(2014)年に同研究科博士後期課程を設置し、現在に至っています。
創設者の鈴木米次郎は常々「音楽を通して社会に貢献する」ことの重要性を説き、私立学校設立認可願に学校の設立目的を「汎ク音楽ニ関スル学科及術科ヲ教授シ以テ高潔ナル品性ノ修養ヲ得セシムルニアリ」と記しています。すなわち鈴木が目指したのは、音楽に関する学問的探求と高度な音楽技量の修得を通じて教養豊かな音楽人を育成すること、それによって社会に貢献すること、さらには東洋(東京)にあって西洋音楽と東洋音楽を幅広く学べる拠点を提供することでした。
鈴木はその考えを、創設当初から修業年限を東京音楽学校(現・東京藝術大学)と同じ3年(他の私立音楽学校は1~2年)とすること、視覚障がい者のための点字楽譜を開発すること、清国留学生を積極的に受け入れること(これら留学生は中国における西洋音楽教育普及に尽力した)、雅楽を指導科目に取り入れること、卒業生を「船の楽士」として太平洋航路の客船に乗船させること等を通して実践していました。
こうした創設者の志は、平成25(2013)年に建学の精神と理念「アカデミズムと実学の両立」「音楽による社会貢献」「国際性」として明文化されました。