本コースにいう芸術音楽とはクラシック音楽を指します。数百年にわたって磨かれつつ受け継がれてきた「様式」を保持している音楽ジャンルです。管弦楽、室内楽、オペラ、バレエ、歌曲等がそのジャンルに含まれ、さらに20世紀後半以降はテクノロジーを活用したコンピューター音楽やマルチメディア作品もその系譜に加わりました。
本コースでは現代の芸術音楽、すなわち「コンテンポラリー・クラシック」における今日から未来に向けての作曲の可能性を、技法的、思念的に学び、自らの価値観を育みつつ実践的に探求することを目指します。まずは音楽とニュートラルに向き合い、作曲理論・技法の展開進化を古典から現代まで総括的に認識することから始めましょう。クラシック音楽は多くの識者が言うように、人類の文化的至宝です。それを学び、探求することは皆さんの内面の世界を豊かにするとともに、人生の大きな歓びの発見にもつながるでしょう。
個人レッスンでは、学生諸氏が毎年度ごとに、学びたい教員を指名することが出来ます。さらに3年次からは2名の教員を指名してのダブルレッスンを選択することも可能です。本学の教員はそれぞれに専門性も高く、作曲「ミュージック・メディアコース」兼任の教員も含め、様々な作曲分野や価値観に対応できる陣容となっています。必須科目の「作曲理論」では、1年次と2年次に、管弦楽法の学習を重視し、楽器個々の特性を高度に示すとともに、近代から現代の管弦楽用法、さらには前衛的な書法に至るまでを指導します。また吹奏楽や先端的なコンピューター音楽の理論的かつ実践的な指導者陣も充実しています。一から始めて、プロフェッショナルに至る大きな飛躍を達成していただくというのが本コースの目標です。学内での学生諸氏の交流は学年を超え専攻の枠を超えて明るく豊かで、作曲作品の自主的な演奏発表も盛んに行われています。本学で沢山の友人仲間を作り、自らの未来に向けての充実した日々を楽しみつつ感動の時を過ごしてください。
卒業に必要な単位数(2023年度入学生)
専攻(コース) | 教養科目 | 外国語科目 | 必修科目 | 選択必修 | 選択科目 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
作曲指揮 / 芸術音楽 | 16 | 12 | 66 | - | 30 | 124 |
専攻(コース) | 作曲指揮 / 芸術音楽 |
---|---|
教養科目 | 16 |
外国語科目 | 12 |
必修科目 | 66 |
選択必修 | - |
選択科目 | 30 |
計 | 124 |
成績評価について
東京音楽大学では、2019年度入学生より、新しい成績評価制度(GPA制度)を導入しています。
2019年度生以降
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | A+ | 合格 |
80〜89点 | A | 合格 |
70〜79点 | B | 合格 |
60〜69点 | C | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 合格 |
59点以下 | F | 不合格 |
評価外 | X | 不合格 |
*学則第15条の2及び3により単位認定された授業科目の評価は「認」とする。
2018年度生以前
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | 秀 | 合格 |
80〜89点 | 優 | 合格 |
70〜79点 | 良 | 合格 |
60〜69点 | 可 | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
認 | 合格 |
59点以下 | 不可 | 不合格 |
評価外 | 外 | 不合格 |
GPA (Grade Point Average) 制度
(趣旨)
第1条 この要項は、東京音楽大学(以下「本学」という。)音楽学部における Grade Point Average(以下「GPA」という。)制度の運用について必要な事項を定める。
(GPAの定義)
第2条 GPAとは、履修した科目ごとの5段階評価を4から0までの点数 Grade Point(以下「GP」という。)に置き換えたうえで、履修した科目1単位あたりの成績平均値を求めたものをいう。
(GPA制度の目的)
第3条 学修の量(単位)と質(成績評価)を総合した成績制度を導入することによって、学習の到達度を明確にし、学生が自らの学習目標を設定しやすくするとともに、国際的な成績基準に対応することを目的とする。
(成績評価及びGPA)
第4条 成績評価及びGPは、表のとおりとする。
点数 | 評語 | 判定 | GP | |
---|---|---|---|---|
2019年度 入学生 以降 |
2018年度 入学生 以前 |
|||
90〜100点 | A+ | 秀 | 合格 | 4 |
80〜89点 | A | 優 | 合格 | 3 |
70〜79点 | B | 良 | 合格 | 2 |
60〜69点 | C | 可 | 合格 | 1 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 認 | 合格 | - |
59点以下 | F | 不可 | 不合格 | 0 |
評価外 | X | 外 | 不合格 | 0 |
GPAの種類と算出方法
第5条 GPAは、「年度GPA」「累積GPA」に区分し、次の各号の定める方法により算出する。算出された数値の小数点第3位以下は切り捨てる。
1.当該年度のGPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 当該年度の総履修登録単位数
2.累積GPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 全期間の総履修登録単位数
GPA非対象科目
第6条 次の各号に挙げる授業科目はGPAの対象とはしない。
1.卒業要件に算入しない教職に関する科目
2.卒業要件に算入しない特別実技科目
3.成績評価が「認定/P」と付く科目
4.所定の期間に履修登録取り消し手続きをした科目
(GPAの通知)
第7条 各学期の成績通知においては、累積GPAを記載するものとする。
(GPA証明書)
第8条 本人の申請により、GPA証明書を発行する。
2前項に関して必要な事項は別に定める。
附則
この要項は、平成27年4月1日から実施し、平成27年度入学生から適用する。
ディプロマポリシー
現代の作曲家に求められる専門知識と作曲技術を身に付け、独創的な芸術作品が作り出せること。
情報化社会で通用する高度なコミュニケーション能力を携え、コンピューターを始めとする最新のツールを駆使することができること。
創造人として自立できる個性を持ち、音楽やその他の様々な芸術分野で活動できる人材であること。
カリキュラムポリシー
カリキュラムの目的
カリキュラムの構成
アドミッションポリシー
様々な芸術に対して興味を持ち、将来的に個性ある発信ができる人材を求めます。和声学の知識、及び楽曲制作のための技術と様式感を備えていることが必要です。