2020年4月、音楽教育専攻が「音楽文化教育専攻」として生まれ変わりました。旧来の西洋芸術音楽中心のものの見方自体を問い直した上で、多様な時代・地域の音の文化を捉え、活用してゆくための最先端の知識や考え方を学びます。体験的な学習の場もいろいろ用意し、そこで養われた現代的な知識や感性を生かし、人々の社会や暮らしへとつなげてゆくことで、学校教育はもとより、さまざまな社会教育的な局面に携わる「現場」で活躍できる人材の育成を目指します。
≫2024年4月より、音楽文化教育専攻が大幅に改編・拡充します
1年次は音楽文化の基礎として必修科目を学び、2年次以降は「音楽文化資源・メディア」「コミュニティ音楽文化教育」「グローバル音楽文化教育」の3領域から、興味に応じて授業を自由に選択。さらに、4年間とおして実技科目も受講可能。知識、技術とともに、それらを社会のさまざまな「現場」で活かしてゆける実践力を養います。
卒業に必要な単位数(2023年度入学生)
専攻(コース) | 教養科目 | 外国語科目 | 必修科目 | 選択必修 | 選択科目 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
音楽文化教育 | 12 | 12 | 36 | 16 | 48 | 124 |
専攻(コース) | 音楽文化教育 |
---|---|
教養科目 | 12 |
外国語科目 | 12 |
必修科目 | 36 |
選択必修 | 16 |
選択科目 | 48 |
計 | 124 |
成績評価について
東京音楽大学では、2019年度入学生より、新しい成績評価制度(GPA制度)を導入しています。
2019年度生以降
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | A+ | 合格 |
80〜89点 | A | 合格 |
70〜79点 | B | 合格 |
60〜69点 | C | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 合格 |
59点以下 | F | 不合格 |
評価外 | X | 不合格 |
*学則第15条の2及び3により単位認定された授業科目の評価は「認」とする。
2018年度生以前
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | 秀 | 合格 |
80〜89点 | 優 | 合格 |
70〜79点 | 良 | 合格 |
60〜69点 | 可 | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
認 | 合格 |
59点以下 | 不可 | 不合格 |
評価外 | 外 | 不合格 |
GPA (Grade Point Average) 制度
(趣旨)
第1条 この要項は、東京音楽大学(以下「本学」という。)音楽学部における Grade Point Average(以下「GPA」という。)制度の運用について必要な事項を定める。
(GPAの定義)
第2条 GPAとは、履修した科目ごとの5段階評価を4から0までの点数 Grade Point(以下「GP」という。)に置き換えたうえで、履修した科目1単位あたりの成績平均値を求めたものをいう。
(GPA制度の目的)
第3条 学修の量(単位)と質(成績評価)を総合した成績制度を導入することによって、学習の到達度を明確にし、学生が自らの学習目標を設定しやすくするとともに、国際的な成績基準に対応することを目的とする。
(成績評価及びGPA)
第4条 成績評価及びGPは、表のとおりとする。
点数 | 評語 | 判定 | GP | |
---|---|---|---|---|
2019年度 入学生 以降 |
2018年度 入学生 以前 |
|||
90〜100点 | A+ | 秀 | 合格 | 4 |
80〜89点 | A | 優 | 合格 | 3 |
70〜79点 | B | 良 | 合格 | 2 |
60〜69点 | C | 可 | 合格 | 1 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 認 | 合格 | - |
59点以下 | F | 不可 | 不合格 | 0 |
評価外 | X | 外 | 不合格 | 0 |
GPAの種類と算出方法
第5条 GPAは、「年度GPA」「累積GPA」に区分し、次の各号の定める方法により算出する。算出された数値の小数点第3位以下は切り捨てる。
1.当該年度のGPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 当該年度の総履修登録単位数
2.累積GPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 全期間の総履修登録単位数
GPA非対象科目
第6条 次の各号に挙げる授業科目はGPAの対象とはしない。
1.卒業要件に算入しない教職に関する科目
2.卒業要件に算入しない特別実技科目
3.成績評価が「認定/P」と付く科目
4.所定の期間に履修登録取り消し手続きをした科目
(GPAの通知)
第7条 各学期の成績通知においては、累積GPAを記載するものとする。
(GPA証明書)
第8条 本人の申請により、GPA証明書を発行する。
2前項に関して必要な事項は別に定める。
附則
この要項は、平成27年4月1日から実施し、平成27年度入学生から適用する。
ディプロマポリシー
「音楽文化資源・メディア」「コミュニティ音楽文化教育」「グローバル音楽文化教育」の3領域から複数を組みあわせ、研究と実践を柱とした学びを通して、以下の能力を身につけることが必要です。
1 音楽文化研究の新しい見方や考え方を習得し、それを現実の場面で応用する能力。
2 多様な文化的背景を持ったコミュニティにおいて、人々の音楽活動をコーディネートし支援できる能力。
3 グローバル社会において音楽文化を国際的な諸問題との関わりの中で考え、それが果たす役割を理解し、国際交流に役立て、実践できる能力。
4 学校教育のみならず、音楽文化の諸局面において教育の果たしている多彩な役割を自覚し、地域性や国際性などの要因をも考慮に入れつつ、適切に実践してゆくことのできる能力。
5 音楽文化と教育に関わる、時代をリードする知見や技術。
カリキュラムポリシー
「音楽文化資源・メディア」「コミュニティ音楽文化教育」「グローバル音楽文化教育」という3領域を設けてカリキュラムを編成し、以下のような内容について研究と実践の両面から学びます。それらの多様な組み合わせを可能にすることで、現場の多彩な状況に対応できる能力を磨きます。
1 音楽について、芸術作品としてだけでなく、地域や民族の文化にとっての資源として捉えるような見方を学びます。
2 音楽文化の展開の中で、多様なメディアが、音や音楽の様々な価値を形作ってきた歴史やその役割について学びます。
3 音や音楽に関わる文化を、その伝承や保存・活用という観点から捉え直し、それが人間やコミュニティの形成にどのようにかかわるかを考えます。
4 文化的に多様な、また急速に変容しつつあるコミュニティで、人々の音楽活動をコーディネートする能力を身につけます。
5 インターンシップなど学外の現場での体験を通して、社会での実践力を身につけます。
6 多様な音楽文化に関する知識を、国際的な視野から講義を通して学びます。
7 留学プログラムにおける海外の大学での学びを通して、音楽教育に関する専門知識と国際感覚を身につけます。
8 グローバル社会で音楽活動の実践を行うのに必要な英語力を、少人数制の演習や授業を通して身につけます。
9 多様な音楽活動を可能とする実技能力を、個人レッスンだけでなく、アンサンブル等のグループレッスンも積極的に取り入れることで身につけます。
10 3領域の授業を組み合わせた学びを通して、各自の課題を見つけ、その研究成果を論文や実践的表現等の具体的な形にして呈示します。
アドミッションポリシー
音楽文化に関心を持ち、その研究と実践を通して社会に貢献しようとする以下のような学生を受け入れます。
1 多様な音楽文化への幅広い関心を持ち、実践活動に参加してきた者。
2 音楽教育及び音楽文化を学ぶ基礎となる音楽知識や技術を、高等学校までの音楽の授業及び課外活動等を通して身につけた者。
3 論理的な思考ができ、自分の考えを文章や口頭で表現できる者。