叩く動作から始まった最も原始的な楽器です。大きく分けて膜質打楽器、金属打楽器、木質打楽器、鍵盤打楽器があり、叩いて音が出るオモチャのようなものまで含まれます。またマリンバのようにひとつの楽器自体が進化を続けているものもあり、未来に向かってさらなる可能性、演奏する楽しさが広がっています。中でも現代曲では強い存在感を放つことが多く、迫力を加えたり、色彩感あふれる音でオーケストラ全体を盛り上げます。特にティンパニはオーケストラ全体をリードする役割を担い、第二の指揮者と言われるほど重要な存在となっています。打楽器は単純なようでいて、実は美しい音を出すことが難しく、本学ではそのための指導を徹底的に行います。
≫レッスン動画
≫指導教員はこちら
ティンパニ、小太鼓、マリンバのいずれかで受験をしますが、1、2年次は、ふたりの先生につくダブルレッスンでマリンバと打楽器(パーカッション)を両方学び、3年次からは一人ひとりが自らの課題に取り組んでいきます。さまざまな楽器に触れるため、受験時と卒業時では演奏する楽器が変わることも。1年次に行う打楽器のオーケストラスタディでは、ティンパニ、小太鼓、シンバル、シロフォンなどの楽器をオーケストラのパート譜を使って演奏。ひとりずつ弾くため、オーケストラの授業でありながら、個人レッスン同様の指導を受けられます。また、近い将来オーケストラのオーディションを受ける際に課題となる箇所を重点的に指導することも。1学年最大10名程度で、全員がオーケストラを経験して卒業できるのも特長です。打楽器アンサンブルの授業もあり、学生主催の演奏会も行なっています。教員にはオーケストラの現役の打楽器奏者や、コンクールでの優勝経験者が名を連ねていることもあり、毎年のように国内外のコンクールでの優勝者を輩出。卒業後はオーケストラに所属したり、フリーランスとして活躍する卒業生が多く、OB・OGとのつながりも本学の強さのひとつです。
卒業に必要な単位数(2022年度入学生)
専攻(コース) | 教養科目 | 外国語科目 | 必修科目 | 選択必修 | 選択科目 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
器楽専攻(管打楽器)/ 打楽器 | 12 | 12 | 70 | - | 30 | 124 |
専攻(コース) | 器楽専攻(管打楽器)/ 打楽器 |
---|---|
教養科目 | 12 |
外国語科目 | 12 |
必修科目 | 70 |
選択必修 | - |
選択科目 | 30 |
計 | 124 |
成績評価について
東京音楽大学では、2019年度入学生より、新しい成績評価制度(GPA制度)を導入しています。
2019年度生以降
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | A+ | 合格 |
80〜89点 | A | 合格 |
70〜79点 | B | 合格 |
60〜69点 | C | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 合格 |
59点以下 | F | 不合格 |
評価外 | X | 不合格 |
*学則第15条の2及び3により単位認定された授業科目の評価は「認」とする。
2018年度生以前
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | 秀 | 合格 |
80〜89点 | 優 | 合格 |
70〜79点 | 良 | 合格 |
60〜69点 | 可 | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
認 | 合格 |
59点以下 | 不可 | 不合格 |
評価外 | 外 | 不合格 |
GPA (Grade Point Average) 制度
(趣旨)
第1条 この要項は、東京音楽大学(以下「本学」という。)音楽学部における Grade Point Average(以下「GPA」という。)制度の運用について必要な事項を定める。
(GPAの定義)
第2条 GPAとは、履修した科目ごとの5段階評価を4から0までの点数 Grade Point(以下「GP」という。)に置き換えたうえで、履修した科目1単位あたりの成績平均値を求めたものをいう。
(GPA制度の目的)
第3条 学修の量(単位)と質(成績評価)を総合した成績制度を導入することによって、学習の到達度を明確にし、学生が自らの学習目標を設定しやすくするとともに、国際的な成績基準に対応することを目的とする。
(成績評価及びGPA)
第4条 成績評価及びGPは、表のとおりとする。
点数 | 評語 | 判定 | GP | |
---|---|---|---|---|
2019年度 入学生 以降 |
2018年度 入学生 以前 |
|||
90〜100点 | A+ | 秀 | 合格 | 4 |
80〜89点 | A | 優 | 合格 | 3 |
70〜79点 | B | 良 | 合格 | 2 |
60〜69点 | C | 可 | 合格 | 1 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 認 | 合格 | - |
59点以下 | F | 不可 | 不合格 | 0 |
評価外 | X | 外 | 不合格 | 0 |
GPAの種類と算出方法
第5条 GPAは、「年度GPA」「累積GPA」に区分し、次の各号の定める方法により算出する。算出された数値の小数点第3位以下は切り捨てる。
1.当該年度のGPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 当該年度の総履修登録単位数
2.累積GPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 全期間の総履修登録単位数
GPA非対象科目
第6条 次の各号に挙げる授業科目はGPAの対象とはしない。
1.卒業要件に算入しない教職に関する科目
2.卒業要件に算入しない特別実技科目
3.成績評価が「認定/P」と付く科目
4.所定の期間に履修登録取り消し手続きをした科目
(GPAの通知)
第7条 各学期の成績通知においては、累積GPAを記載するものとする。
(GPA証明書)
第8条 本人の申請により、GPA証明書を発行する。
2前項に関して必要な事項は別に定める。
附則
この要項は、平成27年4月1日から実施し、平成27年度入学生から適用する。
ディプロマポリシー
高度な技術と豊かな表現力を獲得していること。専門の楽器に関する深い理解とともに、複数の楽器に関する幅広い知識を修得していること。合奏技術に習熟していること。
カリキュラムポリシー
カリキュラムの目的
上記を通して、様々な音楽分野で活躍できる人材の育成を目指します。
カリキュラムの構成
アドミッションポリシー
管楽器と打楽器において、高度な技術と豊かな表現力の獲得を目指し、様々な音楽分野での活躍を希望する人を求めます。各楽器において、基礎的な演奏技術と表現力を有していることが必要です。
カリキュラムツリー