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指揮

多種多様な楽器をひとつに束ね、
作品に新たな命を吹き込む、魂の演出家。

職業としての指揮者が登場したのはロマン派の頃。それまでは作曲家が自ら指揮をしていましたが、しだいにオーケストラの編成が大きくなり、また、過去の作品を演奏するようになったため、作曲家以外の指揮者が必要となったのです。現在ではオーケストラの演奏技術が向上したこともあり、その役割が変化。作品の本質を見極め、オーケストラとしての解釈を統一させたり、エモーショナルな響きを吹き込んでいくような、いわば演出家や映画監督に近い存在になっています。そのために必要なのが人を動かす力。ともすればマンネリに陥りやすいクラシック音楽を指揮することで、あたかも今生まれたばかりのような喜びを表現できる。そんな指揮者が、今、求められているのです。

さまざまな人や価値観に触れられる合同レッスンで、
指揮者に不可欠な人間力を磨き上げる。

本学では、高い技能をともなう指揮法の習得と、人の心を動かすことができる人間力の形成を念頭においたカリキュラムを作成。その特徴のひとつが、指揮の学生と先生が一堂に会する合同レッスンです。学生有志のオーケストラを前に指揮を行い、それに対して意見を言い合うこの授業には、特別アドヴァイザーとして、オーケストラの現役の演奏家や理工学の博士、メディア関係者なども参加。音楽に限らず、人間力などさまざまな角度からアドヴァイスを行う世界的にも珍しい取り組みです。また、年齢や職業を問わず、さまざまな人たちが指揮を学ぶ聴講生制度もあり、合同レッスンでは人生経験豊富な聴講生と現役の学生が交わることで、気づきや成長がもたらされることも期待されています。多くの人と付き合い、多様な価値観や考え方に触れ、その集合体であるオーケストラをどうやって動かしていくのかを学んでいく。合同レッスンにはそんな狙いがあるのです。ほかにも自ら選択した楽器を学ぶ楽器奏法の授業や、和声学、対位法、管弦楽法などを勉強する個人レッスンも用意。奏法や作曲に精通することで、作曲家の意図や、音の演奏効果などを自分で見つけ出す能力が身につきます。卒業後は指揮者への道を進む学生がほとんどです。

卒業に必要な単位数(2019年度入学生)

専攻(コース) 教養科目 外国語科目 必修科目 選択必修 選択科目
作曲指揮 / 指揮 12 12 72 - 28 124
専攻(コース) 作曲指揮 / 指揮
教養科目 12
外国語科目 12
必修科目 72
選択必修 -
選択科目 28
124
成績評価について
GPA制度について

ディプロマポリシー

大学の使命・目的の項で述べたように、アカデミズムと実学の精神を両立させることによって、個の確立、協調性、社会性、国際性を獲得し、広く社会に貢献することのできる人材を世に送り出します。

社会において音楽家として活動するためには、以下の3つの自立を果たすことが必要です。
・自ら演奏や作品を組み立てることができる。
・自ら音楽における教育の工夫ができる。
・自ら音楽活動をする場を作り出すことができる。

これらの自立を実現するためには、以下のことを修得する必要があります。

A.様式に則した演奏能力や創作能力を身に付けていること。
B.音楽の理論や歴史、体系を理解していること。
C.専門領域に留まらない教養を身に付け、演奏家、教育者を始め、様々な音楽分野で活躍できる力を持っていること。
D.複数の外国語の基本を身に付けていること。
E.社会における音楽の役割について考察し、活動できること。
F.上記の学習した事柄を総合して、専攻した音楽の分野を的確に表現できること。

以上の能力を身に付け、所定の単位を修得した者に対して、卒業を認定し、学士の学位を授与します。

学位授与の基準事項は次の通りです。


様々な音楽シーンに必要とされる指揮の高度な技術力と、感性豊かな表現力を修得していること。
楽器や声に関する幅広い知識と、それらの演奏技術に関する基礎的知識を持っていること。
完成度の高い演奏を目指す強い信念を有し、どんな状況の中でも自己を失わず、柔軟かつ冷静に対処できる判断力を持っていること。
創造力に満ちたリーダーとなる努力が続けられること。

カリキュラムツリー/ポリシー

個人レッスンを核とする専攻科目を中心に、専門基礎科目・専門共通科目で音楽的能力の基礎を固めるとともにその幅を拡げ、さらに、基礎教育科目で国際人としての広い教養を身に付けることにより、音楽を土台として現代社会の様々な局面に対応しうる人材を育成することを目標とします。
 1.専攻科目: 質の高い専門教育を実施し、高度な能力を持つ音楽人を養成します。その実現にあたっては、全専攻での一流の教員による個人レッスンとともに、多くの専攻でアンサンブル教育の充実に力を入れています。
 2.専門基礎科目: 音楽を専門的に学ぶための基礎を固めます。
 3.専門共通科目: 専攻の枠を超えた音楽的素養を身に付け、その幅を拡げます。
 4.基礎教育科目: 音楽家として、社会人としての豊かな教養を培います。
これらに加え、学生の興味・関心に合わせて、教職課程科目・特別実技科目などの多彩なプログラムも提供しています。また、成績優秀者には、大学が主催する各種演奏会への出演の機会が与えられます。さらに、海外の大学等と交流協定を結んでおり、選抜された学生には短期留学の機会が与えられます。

カリキュラム・ポリシーは次の通りです。

カリキュラムの目的

  • 指揮者として、多くの人々とともにより多彩、より深遠、より豊潤な感動を実現するために、高度の専門知識と技能を持ち、深い教養に裏付けられた人格を磨きます。
  • 技能の巧みさや音響的感動を追い求めるだけではなく、それぞれの作品が人の心に何をもたらすべく書かれたかを理解し、それを実現するための表現力の獲得を目指します。

 

カリキュラムの構成

  • 週1回の個人レッスンでは、基礎的な指揮技術と知識を体系的に修得します。
  • 指揮を学ぶすべての学生、教員が参加する合同レッスンでは、学生有志オーケストラの協力を得て、実践的な指揮の体験を積みます。ここには、指揮の教員に加えて、特別アドヴァイザーとしてプロフェッショナル・オーケストラの楽員も参加し、多角的な助言を行います。なお、合同レッスンは他専攻の学生にも公開されています。
  • 楽曲内容の深い理解を目的として、音楽理論、楽曲分析、スコアリーディング等の指導が行われます。
  • 指揮活動の基礎として、複数の楽器のレッスンを受けることができます。
  • 6月と12月にはオーケストラ実習(実技試験を含む)を実施します。
  • 上記のカリキュラムによって、多彩な表現力と強い説得力を基盤とした豊富なレパートリーを築いていけるように指導します。

アドミッションポリシー

東京音楽大学では、入学者が本学において実りある学びを円滑に行えるように、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)を定めています。これは、本学を受験する皆さんに、入学前に身に付けておいていただきたい能力や姿勢を示す基本方針です。本学の入学試験や選抜方法には、アドミッション・ポリシーが反映されています。

・大学において専門的に音楽を学ぶにあたり、楽譜を読む力、音を聴く力、表現の基礎となるテクニック、様式を捉える力、楽典の知識が、一定のレベルに達していることが重要です。
・音楽の学習には外国語も必要です。
・専攻によっては、ピアノ演奏や新曲視唱、新曲視奏の基礎的な能力も必要です。

アドミッション・ポリシーは次の通りです。


指揮者としての将来像を明確に描き、リーダーとして活躍できるように努力する覚悟を持っている人材を求めます。そのために、高いレベルの音楽基礎能力と、コミュニケーション能力が必要です。