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チェンバロ

作曲家の過ごした時代に想いを馳せながら、
美しい和音の音色を響かせる喜び

17世紀から18世紀中頃に隆盛を極めたバロック音楽を担う楽器です。響きが純粋で、特に和音が美しいことで知られます。その後、ピアノの台頭によって一時期、影を潜めますが、19世紀末頃から徐々に復活を遂げ、20世紀後半以降は古楽器を代表する楽器として定着。現代では作曲家や作品、さらにはその時代背景までも含めてよく理解した上で、作品の特徴や内容、作曲者の意図などを忠実に表現する、つまりは演奏習慣を踏まえた演奏が重要であるという新しい考え方が音楽界全体に浸透しつつあります。その結果、特にオペラの世界ではチェンバロが活躍する機会が増えています。

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音楽の歴史や古楽について学び、
作曲された時代に忠実な演奏を目指す

チェンバロの音楽はほとんどが古楽です。美しく演奏するために、本学ではルネッサンスやバロックの音楽の原理的な問題や歴史的な知識、時代ごとの演奏様式などを、古楽概論や古楽合奏などの必修科目で身につけていきます。また通奏低音に関しては、個人レッスンやクラス授業でしっかりと学んでいきます。卒業後は、オーケストラよりは室内楽での3〜4人のアンサンブルでの小規模なコンサートでの演奏機会が多く、卒業生の多くはフリーランスのチェンバロ奏者として活躍しています。大学から本格的に学ぶ学生がほとんどなので、今後の努力しだいでプロになれるチャンスが大きく広がる楽器です。

卒業に必要な単位数(2023年度入学生)

専攻(コース) 教養科目 外国語科目 必修科目 選択必修 選択科目
器楽(ピアノ)/ チェンバロ 12 12 62 - 38 124
専攻(コース) 器楽(ピアノ)/ チェンバロ
教養科目 12
外国語科目 12
必修科目 62
選択必修 -
選択科目 38
124
成績評価について
GPA制度について

ディプロマポリシー

後期ルネサンス、バロック時代の作品を出発点として、各時代、各地域のチェンバロという楽器の特性、演奏スタイルの特性を理解し、表現できること。
また、通奏低音を始めとするバロック音楽の基礎理論を修得し、実践できること。

カリキュラムポリシー

カリキュラムの目的

  • チェンバロの正統的な演奏法を身に付け、ソロのみならず合奏などにも活躍できる人材の育成を目指します。
   

カリキュラムの構成

  • 現代のピアノとは異なる古典的な奏法や通奏低音などを修得し、後期ルネサンスからバロックに至るチェンバロのレパートリーを学びます。
  • 時代的、地域的にそれぞれの特徴を持つチェンバロ・レパートリーと、その演奏解釈を学びます。

アドミッションポリシー

19世紀音楽とは異なる音楽的価値やそれに応じた解釈力を学ぶことが要請されるため、音楽理論や楽器の構造への関心と歴史的な視野を持って意欲ある学びのできる人材を求めます。基礎的なチェンバロ演奏技術を習得していることが必要です。