管楽器の中では最も高音域を受け持つ楽器です。オーケストラにおいてはオーボエと並んで指揮者の真ん前に位置。歌でいえばソプラノのパートを請け負い、必然的にメロディを追う、管楽器の中でも花形楽器のひとつになります。その歴史は300年以上遡り、他の管楽器と比べるとリードがないことが特徴。楽器の構造自体は非常にシンプルで、音の鳴る原理が一つも入ってないので音を出すのは一番難しい管楽器と言えます。しかし、だからこそその音色は個性的で、楽器としての潜在的な音の幅広さと安定性があります。バッハやヨハン・クヴァンツら稀代の作曲家は、明るく、美しい音色を持つこの魅力的な楽器のために、多くのソナタや独奏曲を書き残しています。
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ソリストから室内楽、吹奏楽、そしてオーケストラまで。フルートは活躍の場の多い楽器です。しかし、ソリストとしての演奏表現、室内楽やオーケストラなど合奏における役割や曲のレパートリーから、それぞれの場で求められる内容は、各分野によって異なります。ゆえに本学では、それぞれの分野の専任講師の元で基礎から応用まで万遍なく学んでいきます。もともとプロ・アマ問わず、奏者人口の多い楽器であり、フルートだけの音楽イベントが開催されているほど。フルートを愛好する方々のための教室や発表の場も増えてきています。卒業後は演奏家としての道にとどまらず、講師として音楽教室を起業したり、音楽イベントを主催するなど、奏者人口の多さを背景に、さまざまな可能性が広がっています。
卒業に必要な単位数(2023年度入学生)
専攻(コース) | 教養科目 | 外国語科目 | 必修科目 | 選択必修 | 選択科目 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
器楽(管打楽器)/ フルート | 12 | 12 | 70 | - | 30 | 124 |
専攻(コース) | 器楽(管打楽器)/ フルート |
---|---|
教養科目 | 12 |
外国語科目 | 12 |
必修科目 | 70 |
選択必修 | - |
選択科目 | 30 |
計 | 124 |
成績評価について
東京音楽大学では、2019年度入学生より、新しい成績評価制度(GPA制度)を導入しています。
2019年度生以降
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | A+ | 合格 |
80〜89点 | A | 合格 |
70〜79点 | B | 合格 |
60〜69点 | C | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 合格 |
59点以下 | F | 不合格 |
評価外 | X | 不合格 |
*学則第15条の2及び3により単位認定された授業科目の評価は「認」とする。
2018年度生以前
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | 秀 | 合格 |
80〜89点 | 優 | 合格 |
70〜79点 | 良 | 合格 |
60〜69点 | 可 | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
認 | 合格 |
59点以下 | 不可 | 不合格 |
評価外 | 外 | 不合格 |
GPA (Grade Point Average) 制度
(趣旨)
第1条 この要項は、東京音楽大学(以下「本学」という。)音楽学部における Grade Point Average(以下「GPA」という。)制度の運用について必要な事項を定める。
(GPAの定義)
第2条 GPAとは、履修した科目ごとの5段階評価を4から0までの点数 Grade Point(以下「GP」という。)に置き換えたうえで、履修した科目1単位あたりの成績平均値を求めたものをいう。
(GPA制度の目的)
第3条 学修の量(単位)と質(成績評価)を総合した成績制度を導入することによって、学習の到達度を明確にし、学生が自らの学習目標を設定しやすくするとともに、国際的な成績基準に対応することを目的とする。
(成績評価及びGPA)
第4条 成績評価及びGPは、表のとおりとする。
点数 | 評語 | 判定 | GP | |
---|---|---|---|---|
2019年度 入学生 以降 |
2018年度 入学生 以前 |
|||
90〜100点 | A+ | 秀 | 合格 | 4 |
80〜89点 | A | 優 | 合格 | 3 |
70〜79点 | B | 良 | 合格 | 2 |
60〜69点 | C | 可 | 合格 | 1 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 認 | 合格 | - |
59点以下 | F | 不可 | 不合格 | 0 |
評価外 | X | 外 | 不合格 | 0 |
GPAの種類と算出方法
第5条 GPAは、「年度GPA」「累積GPA」に区分し、次の各号の定める方法により算出する。算出された数値の小数点第3位以下は切り捨てる。
1.当該年度のGPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 当該年度の総履修登録単位数
2.累積GPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 全期間の総履修登録単位数
GPA非対象科目
第6条 次の各号に挙げる授業科目はGPAの対象とはしない。
1.卒業要件に算入しない教職に関する科目
2.卒業要件に算入しない特別実技科目
3.成績評価が「認定/P」と付く科目
4.所定の期間に履修登録取り消し手続きをした科目
(GPAの通知)
第7条 各学期の成績通知においては、累積GPAを記載するものとする。
(GPA証明書)
第8条 本人の申請により、GPA証明書を発行する。
2前項に関して必要な事項は別に定める。
附則
この要項は、平成27年4月1日から実施し、平成27年度入学生から適用する。
ディプロマポリシー
高度な技術と豊かな表現力を獲得していること。専門の楽器に関する深い理解とともに、複数の楽器に関する幅広い知識を修得していること。合奏技術に習熟していること。
カリキュラムポリシー
カリキュラムの目的
上記を通して、様々な音楽分野で活躍できる人材の育成を目指します。
カリキュラムの構成
アドミッションポリシー
管楽器と打楽器において、高度な技術と豊かな表現力の獲得を目指し、様々な音楽分野での活躍を希望する人を求めます。各楽器において、基礎的な演奏技術と表現力を有していることが必要です。
カリキュラムツリー