音楽大学は総合力の時代へ。東京音楽大学は音楽大学の枠にとどまらず常に進化し続けています。学生の皆さんが持っている可能性を、より確かなものにするために、あらゆる角度から「総合力」で、その期待に応えます。
理事長 丸山 恵一郎
2つのキャンパスで音楽と教養を身につけ、社会に貢献する人材に。
創立110余年の歴史をもつ東京音楽大学は、この伝統を誇るだけでなく、永年の実績を礎に、今日どのような教育をし、明日どのような教育ができるのかということに意を注いでおります。
学生諸君がそれぞれ希望の道に進み、活躍できる能力を身につけられるよう、本学では、クラシック音楽を中核として、教養、英語、そしてIT技術を融合した教育を実践しています。その結果、毎年、多くの学生が演奏家となって卒業していく一方で、教員、公務員、企業に就職するなど希望の道に進む学生も数多くいます。
2019年4月、東京音楽大学は、芸術と親和性が高く緑豊かな中目黒・代官山エリアに新キャンパスを開校しました。専攻を問わずすべての学生が、時代の先端をいく録音・録画スタジオで音源作りの技術を学び、自らの音楽を世界に発信することができます。また、2020年4月に、付属高等学校を池袋キャンパスに移転し、高大一貫教育を充実するとともに、池袋キャンパスの練習環境、IT環境、および英語教育をさらに強化していきます。新生する東京音楽大学で学ぶ皆さんは、異なる風情をもった2つの都心のキャンパスで、芸術性を高め、学ぶ喜びを実感していただけると思います。
本学は、海外の音楽大学と活発な交流を続けてきました。2018年にはイギリスの名門サセックス大学に2名の正規留学生を送り出し、バーミンガムシティ(RBC)大学とも交換留学制度を調印するなど、世界トップレベルの総合大学との提携にも力を入れています。2010年から始まった上智大学との単位互換制度を利用した幅広い学びも活発です。2020年から聖心女子大学との単位互換制度も開始。皆さんが、本学で4年間真摯に学び、音楽と教養をしっかりと身につけて、広く社会に貢献できる人材に成長されることを願っています。
学長 野平 一郎
本学で、人間として、そして音楽家としての力を高めていってほしい
音楽を学ぶことは、他のどの学問や芸術の他の表現領域と同様、長い道のりです。それは皆さんが生きていくこととほとんど同じことだと言えるでしょう。演奏、創作、研究、このどの分野においてもわれわれ音楽家は過去を学び、現在を生きながら、未来を切り拓こうとします。このためには、まず人間としての総合的な力、基礎的な力、それと同時に何よりも鋭い感性を身につけていくことが重要となります。
創造的な活動を行なっていくためには、健康でいること、健全な精神を持っていることもとても重要です。何よりも皆さんが蓄えている若いエネルギー、情熱を存分にぶつけてください。そうすれば自ずと道が切り開かれて行くはずです。もし皆さんが音楽の学習を通じて今後より幅広い社会へと飛び立っていくとしても、以上のことはとても大切なのです。
東京音楽大学では、素敵なキャンパスライフが待っていることでしょう。素晴らしい先生方のレッスンと同時に、音楽の専門だけにとどまらない多種多様な授業も用意されています。自分の専攻以外のことを知る素晴らしいチャンスにもなりますし、国際的な感覚もぜひ磨いてください。ぜひ本学で、人間として、そして音楽家としての力を高めていってほしいと願っております。