もともとは闘技場や結婚の式典などで演奏され、9世紀頃に修道僧たちの音楽教育のために使われ始めた楽器です。10世紀頃からは教会での礼拝で奏でられるようになりました。楽器の規模は一段鍵盤だけの小さなものから、二段、三段、四段と増えていき、17世紀には今と同様の大型のオルガンができたと言われています。基本はソロ演奏で、オーケストラで演奏することは稀です。教会やコンサートホールなど設置されている空間はさまざまで、一台一台の規模も違います。その都度求められることが異なるにも関わらず、メロディを弾き、伴奏し、足で低音をつけるなど、与えられている役割も多く、ひとりでオーケストラをやっているかのように演奏できることが“楽器の王様”とも称されるオルガンの醍醐味になります。
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バッハの作品を教材にオルガン奏法の基礎を習得しながら、ロマン派、近現代作品まで順次レパートリーを広げていきます。さらに楽譜の歴史、構造の知識、通奏低音などを学びます。オルガンは一台一台異なるため、将来、演奏家として現場のオルガンと対峙した時に、作品の時代やスタイルを踏まえながら、そのオルガンでどんな演奏ができるのかを判断できるようになれることが目標です。卒業後はコンサートホールの専属オルガニストやミッション系大学の教会のオルガニスト、オルガン教室の講師などを目指します。日本では海外に比べてコンサートホールに設置されている場合が多く、近年はプロジェクションマッピングによる演出や、ゲーム音楽の演奏、能楽との共演など、日本ならではのオルガンの楽しみ方が数多く生まれています。
卒業に必要な単位数(2023年度入学生)
専攻(コース) | 教養科目 | 外国語科目 | 必修科目 | 選択必修 | 選択科目 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
器楽(ピアノ)/ オルガン | 12 | 12 | 62 | - | 38 | 124 |
専攻(コース) | 器楽(ピアノ)/ オルガン |
---|---|
教養科目 | 12 |
外国語科目 | 12 |
必修科目 | 62 |
選択必修 | - |
選択科目 | 38 |
計 | 124 |
成績評価について
東京音楽大学では、2019年度入学生より、新しい成績評価制度(GPA制度)を導入しています。
2019年度生以降
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | A+ | 合格 |
80〜89点 | A | 合格 |
70〜79点 | B | 合格 |
60〜69点 | C | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 合格 |
59点以下 | F | 不合格 |
評価外 | X | 不合格 |
*学則第15条の2及び3により単位認定された授業科目の評価は「認」とする。
2018年度生以前
点数 | 評語 | 判定 |
---|---|---|
90〜100点 | 秀 | 合格 |
80〜89点 | 優 | 合格 |
70〜79点 | 良 | 合格 |
60〜69点 | 可 | 合格 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
認 | 合格 |
59点以下 | 不可 | 不合格 |
評価外 | 外 | 不合格 |
GPA (Grade Point Average) 制度
(趣旨)
第1条 この要項は、東京音楽大学(以下「本学」という。)音楽学部における Grade Point Average(以下「GPA」という。)制度の運用について必要な事項を定める。
(GPAの定義)
第2条 GPAとは、履修した科目ごとの5段階評価を4から0までの点数 Grade Point(以下「GP」という。)に置き換えたうえで、履修した科目1単位あたりの成績平均値を求めたものをいう。
(GPA制度の目的)
第3条 学修の量(単位)と質(成績評価)を総合した成績制度を導入することによって、学習の到達度を明確にし、学生が自らの学習目標を設定しやすくするとともに、国際的な成績基準に対応することを目的とする。
(成績評価及びGPA)
第4条 成績評価及びGPは、表のとおりとする。
点数 | 評語 | 判定 | GP | |
---|---|---|---|---|
2019年度 入学生 以降 |
2018年度 入学生 以前 |
|||
90〜100点 | A+ | 秀 | 合格 | 4 |
80〜89点 | A | 優 | 合格 | 3 |
70〜79点 | B | 良 | 合格 | 2 |
60〜69点 | C | 可 | 合格 | 1 |
単位認定された科目及び 合格と認められた科目の評価 |
P | 認 | 合格 | - |
59点以下 | F | 不可 | 不合格 | 0 |
評価外 | X | 外 | 不合格 | 0 |
GPAの種類と算出方法
第5条 GPAは、「年度GPA」「累積GPA」に区分し、次の各号の定める方法により算出する。算出された数値の小数点第3位以下は切り捨てる。
1.当該年度のGPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 当該年度の総履修登録単位数
2.累積GPAの計算式
(全期間の「秀/A+」の単位数×4+「優/A」の単位数×3+「良/B」の単位数×2+「可/C」の単位数×1) / 全期間の総履修登録単位数
GPA非対象科目
第6条 次の各号に挙げる授業科目はGPAの対象とはしない。
1.卒業要件に算入しない教職に関する科目
2.卒業要件に算入しない特別実技科目
3.成績評価が「認定/P」と付く科目
4.所定の期間に履修登録取り消し手続きをした科目
(GPAの通知)
第7条 各学期の成績通知においては、累積GPAを記載するものとする。
(GPA証明書)
第8条 本人の申請により、GPA証明書を発行する。
2前項に関して必要な事項は別に定める。
附則
この要項は、平成27年4月1日から実施し、平成27年度入学生から適用する。
ディプロマポリシー
ペダル、レジストレーションを含むオルガン奏法の基礎を修得し、オルガンの構造や歴史についても知識を有していること。バロック時代のオルガン音楽を中心として、ロマン派や近現代のオルガン作品も体験していること。また、通奏低音を始めとするバロック音楽の基礎理論を修得し、実践できること。
カリキュラムポリシー
カリキュラムの目的
カリキュラムの構成
アドミッションポリシー
オルガン奏法を多面的に学ぶために、演奏だけではなく、楽器の構造や歴史、音楽理論なども積極的に学ぶ意欲のある人材を求めます。基礎的なオルガン演奏技術を習得していることが必要です。