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東京音楽大学シンフォニーオーケストラ 福井公演

福井市での白熱の公演終了

 

東京音楽大学シンフォニーオーケストラ

 

次は 12 月 12 日に定期演奏会、東京芸術劇場

 

福井県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」で、東京音楽大学シンフォニーオーケストラが公演し、若き音楽家たちによる白熱の演奏が多くの観客を魅了

 
 

東京音楽大学は、12月9日(日)14時より、公益財団法人福井県文化振興事業団が管理および運営を行う、福井県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」にて、広上淳一指揮、東京音楽大学シンフォニーオーケストラ公演を行いました。

 

この公演は、福井県文化振興事業団が主催する演奏会のひとつとして行われたもので、音楽を学ぶ意欲にあふれる福井県在住の中学生・高校生を応援し未来の音楽人材を育成する同事業団「ハーモニーアカデミー」を受講する約40名の生徒が、リハーサルおよび公演を鑑賞しました。また、開演1時間前、小ホールにて、福井大学作曲研究室による「オーケストラ鑑賞講座」も開催されました。

 

 

公演では、本学教授・広上淳一指揮のもと、モーツァルト作曲の交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385を美しく演奏し、続いて、ジョリヴェ作曲の打楽器協奏曲を、第34回日本管打楽器コンクール第1位受賞・現在4年に在学中の吉永優香を打楽器ソリストとしてエネルギッシュに演奏して会場を沸かせました。休憩後は、シュトラウス作曲交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30を荘厳に、またアンコールでは、ブラームス作曲の悲劇的序曲を演奏しました。若い演奏家たちの可能性を感じさせるエネルギーみなぎる演奏が会場を沸かせ、多くの観客を魅了しました。

 

 

 

東京音楽大学シンフォニーオーケストラは、国内では毎年定期演奏会を行っているほか、これまでに全国各地で演奏会を開催し好評を博しています。また、海外においても、ミュンヘン、プラハ、ウィーンをはじめ、延べ30都市以上で公演を行ってきました。福井県での公演は今回がはじめてとなりました。

 

12月12日、東京芸術劇場にて、創立111周年記念東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会を開催する予定です。授業と公演で積み重ねてきたことの集大成を披露いたします。定期演奏会に関する詳細は以下をご参照ください。

 

創立111周年記念
東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会

 

2018年12月12日(水)19:00開演
東京芸術劇場コンサートホール1,500円(団体割引有)
 
出演
指揮/広上淳一
打楽器/吉永優香
演奏/東京音楽大学シンフォニーオーケストラ
 
曲目
W.A.モーツァルト/交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385
A.ジョリヴェ/打楽器協奏
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
≫チラシ

 
 

東京音楽大学の各種演奏会・コンサート情報は下記よりご覧いただけます。
≫https://www.tokyo-ondai.ac.jp/information/15038.php

 
 
 

≪福井公演関係者インタビュー集≫

 
 

■指揮広上淳一教授
本当にすばらしいホールですね。こういうホールでの公演は学生たちにもいい経験になったと思います。当日券で聴きにきてくださったお客様も100人ほどいらしたというのにも感謝です。一番大事なのは、今回の公演が一回限りではなくて、できれば私たちが毎年ここに訪れて交流がはじまる演奏会のスタートであるといいなと思います。一年に一回ハーモニーホールふくいに東京音楽大学がやってくるみたいなことが恒例化されたらいいですね。

 

■打楽器ソリスト 吉永優香さん 大学4年
ジョリヴェの打楽器協奏曲は、試験やコンクールでよく課題になる曲なので、大学1年時より、時間をかけて準備をしてきました。時間をかけた大好きな曲でもあるので、お客様に私のこの曲にかける熱い思いを伝えられたらと、ワクワクする気持ちで演奏しました。
次は12月12日の東京芸術劇場。東京で自分の知っている人たちがたくさん来るので、今日とはまた違った緊張感があります。自分らしく精一杯心から楽しんで、演奏が終わった時に満足したと思える音楽ができるようにがんばりたいと思います。

 

■コンサートミストレス 福田麻子さん 大学4年
福井県ははじめての場所で、福井の方々に自分たちの練習してきたものを聴いていただいて、音楽のすばらしさなどが伝わればいいなと思って楽しみに来ました。打楽器協奏曲ソリストの吉永さんも本当にすばらしくて、みんなも必死についていこうという気持ちで演奏して、すごくいいところもたくさんあったと思いますが、まだ反省点もあるので、次の定期演奏会に向けてがんばっていきたいと思います。

 

■福井県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」
プロデューサー、部長橋本恭一さん

福井県は、人口の少ない地方でありながら、住みやすさを全国に誇る土地柄。子育て支援や次世代育成に大変意欲的です。
芸術文化教育にも熱心で、小学校5年生を全員このホールに連れてきてオーケストラを聴かせる事業などに取り組んでいます。10年続けてきたので、成人を迎える世代にまで拡がりました。全ての県民がホールでオーケストラを聴いたことがある県の実現も夢ではありません。
次世代育成の積み上げが、芸術文化に対して包容力のある社会をつくることにつながるのです。ジョリヴェの打楽器協奏曲やシュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」のように、地方では演奏機会に乏しいが魅力的な作品を取り上げていただき、大変贅沢でボリュームのある構成でした。お客様の喜ばれた様子は、アンケートにも現れています。
広上先生は、芸術性の素晴らしさと親しみやすさや楽しさを兼ね備えられた、老若男女から支持される指揮者だと思います。

 

■福井県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」
ディレクター、事業部事業課、在原亮師さん

「ハーモニーホールふくい」は、国内から唯一「世界の非常に美しいホール25選」に選ばれ、優れた音響で国内外のアーティストから高い評価を受けています。
私は、福井に来てまだ半年ですが、福井県の音楽への理解の高さに大変驚いています。私が担当している「ハーモニーアカデミー」もそうです。この事業は、福井県からの委託により、本県内で音楽を学ぶ中高生を対象に、音楽を学ぶ上で共通の基礎である、ソルフェージュや記譜法、音楽理論など、総合的に音楽を学べる講座を中心に行っているものです。初級・中級・上級のクラス分けを行い、月2、3回程度、講座を行い、音楽関係の進学に関する相談も受けています。福井県には音楽大学がないため、今回の公演は、アカデミー受講生にとって大変貴重で刺激になったと思います。

 

■ハーモニーアカデミー受講生
松谷壮一郎さん 福井県立大野高等学校2年生

オーケストラのリハーサルを聴くのは初めてであり、どのように指揮者が進めて、それにどうオーケストラのメンバーが受け応えしているのかを学ぶことが出来ました。本番の大学生の方々の演奏があたかもプロのように見えるほど素晴らしかったです。このコンサートを聞いてオーケストラへの憧れが強くなりました。将来はチェリストとしてプロのオーケストラに入りたいと思っています。

 

■ハーモニーアカデミー受講生
高本美生さん 福井県立高志高等学校1年生

チェロは、福井県文化振興事業団が主宰している弦楽アンサンブル・セミナーで小学生の時から弾いています。本番のときに印象的だったのは、曲がはじまる時の呼吸でした。曲の雰囲気によって吸う深さや速さが違う呼吸を、みなさんひとつに揃っていたのがすごいなと思いました。難しそうですが、セミナーでできるように頑張りたいです。

 
 

(広報課)

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