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声楽専攻

世界を魅了する声楽家を目指して。

声楽は一生涯の財産です
〈声楽を学ぶ〉ことは、人間の生身の声が持っている可能性に真正面から取り組む、大きな挑戦です。声楽家は〈声〉により「言葉(歌詞)」に込められた心情や心理などの微妙なニュアンスを伝え、「間合い」や「呼吸」とともに人間の喜怒哀楽のドラマ、詩情、世界観を表現していきます。繊細で情感あふれるピアニッシモから、ホールの隅々に響きわたる力強いフォルテの音色にいたるまで。声楽家はその〈声〉を得るために、正しく美しい発声を一生かけて学び続けます。本学ならではの多角的かつ複数の教員から受けられる手厚い指導と充実したカリキュラムは、学生一人ひとりがもつ可能性を見出し、磨き上げ、目指す道へ進む力を育みます。

本学声楽専攻では〈声楽は一生涯の財産〉と、とらえています。声の表現力は、研鑽によって日々変化しつづけ、生涯の様々な経験を通して深みを増していくのです。声楽は奥深く、それだけに手間も時間もかかる道。しかし、世界でたったひとつの自分の声を「楽器」として育てあげるために、学生時代から真摯に自分の声と作品に向き合い、試行錯誤を重ねていくうちに声も感性も育っていきます。そして、やがて仲間たちやお客様と、深い喜びと感動を分かち合う瞬間を迎えるでしょう。

独自なカリキュラムで、声と表現力を育てよう
本専攻では4年間でさまざまな教員から多角的な指導を受けることが可能であり、体系的に声楽表現の基礎が修得できるよう、カリキュラムが構成されています。同時に〈常識にとらわれない思考力〉〈柔軟な発想力〉、常に持ち続ける〈チャレンジ精神〉など、これからの表現者に求められる資質の大切さも学んでいきます。

教員一同、学生一人ひとりの取り組みを全力でサポートします。
さあ、あなた自身の歌を、音楽を、育てましょう!

2024年度 主なカリキュラム

専攻・コースの特徴

Features

すべての学生が舞台芸術の基礎を学びます(1年次)

1年次は全員が「声楽芸術」に所属。発声法の基礎を学びながら、「舞台基礎入門講座」で舞台芸術の柱となる“音楽・表現・発想”を学び、舞台表現の基礎を身につけます。その内容は、オペラ、歌曲、ミュージカルなどの表現法のほか、バレエ、詩の解釈と朗読、身体表現など、これから先に修得していく事柄を、初歩から丁寧に体験していきます。2年次以降は「声楽芸術コース」と「声楽特別演奏家コース」に分かれ、より専門的に学んでいきます。

「声楽芸術コース」では多様な音楽が学べます(2~4年次)

「声楽芸術コース」では1年次に身につけた歌唱法を土台に、声楽教員、演出教員により、具体的な表現法を学びます。ドイツ歌曲、フランス歌曲やオペラなどのアンサンブルの授業が始まり、オペレッタやミュージカルなどの楽曲も原語や日本語で学びます。教員と相談しながら学習進度に合わせた曲目を選べるため、自分のペースで技術を磨くことができます。

「声楽特別演奏家コース」で広く活躍できる声楽家を目指します(2~4年次)

プロフェッショナルの声楽家の育成を意識した、少数精鋭の授業を受けられるのが「声楽特別演奏家コース」。歌曲やオラトリオ、オペラのアリアや重唱などのシーンを題材に、高度で実践的な授業が展開されます。第一線で活躍する声楽家や指揮者、演出家の指導のもと、広く活躍できる声楽家を目指します。

指導教員からのメッセージ

Message

菅 有実子教授

プロの稽古場さながらの実践的な授業を、学生一人ひとりの個性や成長度合いに合わせて。


声楽専攻の最大の特色は、各学年に舞台芸術系の授業が用意されていることです。歌、指揮、演出、発音など専門の教員がチームとなって、一人ひとりの学生に対して指導にあたっており、それはプロフェッショナルのオペラ公演の稽古場さながらです。とはいえ、声や成長の速度は一人ひとり違うので、それぞれの学生に合った配役や場面を考えるなど、丁寧な指導を心がけています。このような授業を通じて歌唱表現、身体表現(演技)はもとより、将来オペラやミュージカルの舞台に立つ時に必要なステージマナー、ストーリーや役柄の深い掘り下げなどをさまざまな角度から実践的に学んでいきます。そして、授業の集大成が試演会です。ひとつの舞台を踏むことによって人は大きく成長します。「オペラやミュージカルをやってみたい」という夢をもったら、全力でチャレンジしていただきたい。東京音楽大学には皆さんの夢を受け止め、手厚くサポートしようという教員がそろっています。