どんな分野に進んでもスペシャルな人材となるために、最良の学びの場を提供する。日本の音楽大学で初となる「ミュージック・リベラルアーツ専攻(以下、MLA専攻)」は2017年に開設されました。本専攻は、音楽も英語もリベラルアーツもしっかり学べる、音楽大学におけるまったく新しい場です。トップレベルの“音楽実技教育”とさまざまな学問領域を網羅した“教養科目”を学ぶこと、音楽、教養、そして国際人には欠かせない英語の3つを融合したカリキュラムで、世界を舞台に活躍できる人材を育成することを目標としています。
教養や外国語を身につけることは、その人の音楽を豊かにします。さらに、音楽の道を究める体験は、知識だけではない教養を育みます。音大卒業後に音楽の道をさらに究めるようとする人にとっても、音楽をひとつの教養として他の分野に進出しようとする人にとっても、いまや英語力は必須のスキルです。たんに英語が使えるだけでなく、英語を使ってコミュニケートする内容、つまり教養という全人的な力も、その人の活動を大きく左右します。近年、社会や文化について高い見識をもち、それを自らの言葉で発信し、企画力にも長けた音楽家が増えてきました。AIが人間を凌駕していくと言われるなかで、芸術や教育の価値はあらためて評価されつつあります。
MLA専攻は多様な学生たちの集まりです。さまざまな人がいる中で自分の特性がなんであるか気付かされる場面に何度も出会い、それぞれの未来像も見えてきます。在学中は「音楽」を中心に学ぶことも、「英語」「英語による教養」を中心に学ぶことも、自由自在です。そして、卒業生が進む道は、演奏家からビジネスパーソンまで多種多彩。英語が音楽活動を広げ、海外留学や国際コンクールに挑戦する者もいれば、音楽を「知」の核としてメディアや広告関連など一般企業で活躍する者もいます。“音楽のみならず人生に成功してほしい”。新しい世界へチャレンジする皆さんに、最良の学びの場をお届けします。
2024年度 主なカリキュラム
専門的な音楽教育を中心として、教養・英語教育を強化することで、国際的に活躍できる音楽家を目指します。音楽に関する学びは基本的に、器楽専攻や声楽専攻、作曲指揮専攻と同じ第一線で活躍する教授陣が担当します。
1年次は英語ネイティブスピーカー1人に対し学生4人という徹底した少人数制需要の「チュートリアルイングリッシュ」で、実践的な英語コミュニケーション能力が身につけられます。さらに「アカデミックライティング」や「プレゼンテーション」の授業などによって、高度な英語力を培います。海外留学で修得した単位を本学の単位とする単位認定制度により、留学期間を含めて4年間で卒業することも可能です。
2年次からは、トップレベルの教授陣によるリベラルアーツ科目を学びます。「人文科学」「社会科学」「自然科学」の3つの分野からバランスよく履修。広く世界を知り、現実の課題について理解・提案する力を養います。すべて英語によるアクティブラーニングの授業です。
【進学・留学】ロードアイランド大学大学院、バークリー音楽院、ロンドン大学大学院ロイヤル・ホロウェイ校、ケルン音楽大学、オランダ・ハーグ王立音楽院、グリーグ音楽院、ウィーン私立音楽大学大学院、東京音楽大学大学院、お茶の水女子大学大学院、上智大学大学院など
【就職】ヤマハミュージックリテイリング、だいこう証券ビジネス、大塚商会、IPエージェント、神奈川県教員、山梨中央銀行、博報堂、キャメロット・インターナショナルスクール、島村楽器、ヤマハシステム講師、五洋建設、日本航空、三越伊勢丹など