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作曲指揮専攻 作曲「芸術音楽コース」

先人の技法を学び、自分だけの音を紡ぐ。
創作するよろこびがそこにある。

作曲「芸術音楽コース」における芸術音楽とは、クラシック音楽のことを指します。数百年にわたり磨かれながら受け継がれてきた「様式」を保持している音楽ジャンルです。管弦楽、室内楽、オペラ、バレエ、歌曲などがそのジャンルに含まれ、さらに20世紀後半以降はテクノロジーを活用したコンピューター音楽やマルチメディア作品もその系譜に加わりました。

本コースでは現代の芸術音楽、古典から現代に至る作曲技法を学びながら、さまざまな編成の楽曲を創作することで、創作力および対応能力の養成を図ります。まずは音楽とニュートラルに向き合い、作曲理論・技法の展開進化を古典から現代まで総括的に認識することから始めましょう。その上で、劇音楽やゲーム音楽など商業音楽分野の作編曲に興味のある学生は、芸術音楽をベースにしながらマルチメディアに対応したレッスンを受けることも可能です。「コンテンポラリー・クラシック」における今日から未来に向けての作曲の可能性を、技法的、思念的に学び、自らの価値観を育みつつ実践的に探求することを目指します。一から始めて、プロフェッショナルに至る大きな飛躍を達成していただくことが目標です。

自作品の演奏機会が数多く設けられているのも、本コースの魅力のひとつ。学内での学生諸氏の交流は学年を超え、専攻の枠を超えて、明るく豊かで、作曲作品の自主的な演奏発表も盛んに行われています。本学で沢山の友人仲間をつくり、自らの未来に向けて充実した日々を楽しみつつ感動の時を過ごしてください。クラシック音楽は多くの識者が言うように、人類の文化的至宝です。それを学び、探求することは皆さんの内面の世界を豊かにするとともに、人生の大きな歓びの発見にもつながるでしょう。

2024年度 主なカリキュラム

専攻・コースの特徴

Features

1年ごとに指導を受ける教員を自由に選べます

個人レッスンでは、学生諸氏が毎年度ごとに、学びたい教員を指名することができます。さらに3年次からは2名の教員を指名してのダブルレッスンを選択することも可能です。本学の教員はそれぞれに専門性も高く、作曲「ミュージック・メディアコース」兼任の教員も含め、さまざまな作曲分野や価値観に対応できる陣容となっています。

大きな飛躍を目標とする必須科目「作曲理論」(1~4年次)

1年次と2年次で管弦楽法の学習を重視するオーケストレーション、3年次はコンピューターを使用した音楽と吹奏楽作編曲を学び、4年次はさらなる個性の伸長を目的に、総合的な作曲能力を高めます。近代から現代の管弦楽用法、さらには前衛的な書法に至るまでを指導し、吹奏楽や先端的なコンピューター音楽の理論的かつ実践的な指導者陣も充実しています。

作品提出

1年次は、ピアノ独奏曲の提出とその演奏試験、および2重奏曲または3重奏曲の作品提出が課されます。2年次は、演奏者4人から10人未満の編成による室内楽作品、3年次は演奏者10人までの編成の楽曲と、日本語をテキストにした声楽作品、4年次には卒業作品として、管弦楽曲の提出が課されます。卒業作品(オーケストラ曲)のうち、毎年優秀な2作品が学生オーケストラの授業の一環として演奏されます。

作曲ワークショップ

2003年より毎年、本学ホールで開催している学長賞受賞作品選考演奏会。最優秀作品には「東京音楽大学学長賞」(賞状と賞金)が授与されます。

学長賞受賞作品選考演奏会

指導教員からのメッセージ

Message

野平 一郎教授

古きを知り新しきを探求する。  


音楽は今でこそ「過去のものを演奏したり、研究したり」することが主のように思われていますが、本当は創作の分野が活発にならなければ音楽芸術全体が滅びてしまうでしょう。ぜひ作曲に挑戦して、自分の世界を発表してみませんか。
古きを知り新しきを探求する~過去の作品を学び、また近年の創作を研究することで、音楽がどうやって発展してきたかが理解できると次第にあなた自身の作曲、あなた自身の「音」による創作が可能となります。それは誰のものとも違う、あなたの考え方によるあなたの音楽です。作品をつくることは自己との戦いですが、作品ができた時の喜びはなにものにも代えがたいものです。
あなたの前には無限大の世界が広がっています。ぜひあなた自身の手で、次に来る世界を作ってみませんか。