11月14日、作曲家でありキジアーナ音楽院芸術監督のニコラ・サーニ氏が野平一郎学長と丸山恵一郎理事長を表敬訪問しました。
イタリアの古都シエナにあるキジアーナ音楽院は、今年で創立100周年を迎える有数の音楽院として知られます。今回サーニ氏より、キジアーナ音楽院が毎年夏に開催している世界の一流音楽家による32コースに及ぶ講習会と音楽祭に、ぜひ東京音楽大学の学生たちにも参加してほしいと熱烈な呼びかけがあり、本学学生が積極的に参加できるよう、学費の面でも便宜を図りたいと表明されました。また夏以外の時期に行う講習会はMOU(Memorandum of Understanding)に基づいて行っており、夏の講習会と音楽祭とともに単位互換制度も含めて、近い将来の大学間交流協定の締結に向けて調整していくことで合意しました。
実現すれば、本学が同校にとってアジアにおけるはじめての協定締結校となります。
なお今回の訪問は、イタリア文化会館により仲介されました。
会談の後、丸山恵一郎理事長と野平一郎学長、佐藤事務局長がキャンパスをご案内。TCMスタジオを訪れ、全専攻の学生が使用できる最先端の録音・録画設備をご覧になり、「イタリアの学生たちがすごく羨ましがります」と興味津々な様子でした。
■ キジアーナ音楽院について
イタリア、シエナに本部を置くイタリアの音楽大学。主要楽器並びに声楽、指揮、作曲の各専攻がある。1939年9月にアルフレード・カゼッラの主導で第1回「キジアーナ音楽祭」として「ヴィヴァルディ週間」が開催され、その後毎年夏季・冬季開催されるようになった。期間中には各専攻のマスタークラスと音楽祭が開かれる。世界各地から集められた名だたる音楽家達が教鞭をとるため、毎年入学オーディションは激戦となっている。