東京藝術大学声楽科卒業・同大学院オペラ科修了。文化庁派遣芸術家在外研修を含め2度イタリアへ留学、アルド・プロッティ、フランコ・コレルリの両氏に師事する。在欧中は各地で本場の熱い絶賛を浴びる他、カーネギーホールにも出演した。帰国後「オテロ」(ロッシーニ・原語初演)のタイトルロールでデビューの後、「椿姫」「ロメオとジュリエット」(グノー・日本初演)を演じ、第21回ジローオペラ賞新人賞を受賞。その後も新国立劇場・二期会を始め数々の主要オペラ公演で主役を務め、力強く輝きのある美声と瑞々しい舞台姿により聴衆を魅了し続けてきた。なかでも「トゥーランドット」のカラフや「タンホイザー」(ドレスデン版及びパリ坂)や、「オテロ」(ヴェルディ)のタイトルロールでは、そのスケールの大きい演唱が各誌上で絶賛された。日本初演となる舞台を14演目務めるなど、オペラ界への功績も大きい。オラトリオや「第九」のソリストとしても定評があり、来日指揮者や主要オーケストラとの共演も多い。「題名のない音楽会」「土曜リサイタル」「FMリサイタル」などにも多数出演。近年は中国西安における「友好交流音楽会」に客演、満場の聴衆より熱狂的な絶賛を博すほか、新国立中劇場における日本初演のオペラ「エロディアード」
「ラ・フィマンマ」「シンデレラ」「ラインの妖精」などにおいて主役を演じ、高い評価を得ている。
東京藝術大学非常勤講師を経て現在東京音楽大学専任准教授。日伊音楽協会会員。二期会会員。