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And Music Special Concert


And Music Special Concert
アンド・ミュージック スペシャルコンサート

 

5月18日(土)、19日(日)
東京音楽大学 TCMホール

 
 

And Music Special Concertアンド・ミュージックスペシャルコンサート街づくりイベントとしてAnd Music Special Concertが5月18日(土)、19日(日)の二日間にわたって開催された。これは中目黒代官山エリアの文化的なハブになるような大学を目指し、エリアマネジメントの一環として催された。

 

5月18日(土)は歌手で『和楽器バンド』のヴォーカルとして、『華風月』ではピアノヴォーカルとして活躍する本学卒業生、鈴華ゆう子さんを迎え、東京音楽大学の在学生と卒業生で構成されたオーケストラが同じく卒業生の西口彰浩さんの指揮の元に、普段とは違うポップスの音を奏でた。

 

5月19日(日)は、第1部、オーケストラがクラシックの名曲や片山柊(大学院1年)さんをソリストに迎えて、ピアノコンチェルトを演奏した。続く2部は地元の中目黒小学校、目黒区役所、戸田建設(新キャンパス設計・施工)、東京音楽大学合同合唱団の演奏で幕を締めた。なかでも中目黒小学校の健闘ぶりは、特記しなければいけないだろう。

 

▲東京音楽大学・戸田建設・中目黒小学校・目黒区合同合唱団共演

 

地元住民に開かれ、住民が参加するイベントは、本学新キャンパスが目指すもので、まずは幸先のいいスタートを切ったと言える。
 
出演した鈴華ゆう子さんは「オファーをいただいた時は、本当に私でいいのかと思いましたが、コンサートの趣旨を聞き快諾しました。今日のコンサートを開催するに当たり、改めて母校に感謝し、母校の仲間と演奏できることがとても楽しく、貴重な経験になりました」とコメントした。

 

▲鈴華ゆう子さんと東京音楽大学オーケストラの共演

 

さて開催されたコンサートの紹介は以上で終わるが、実は会場がTCMホールだからこそ、味わえるもう一つの楽しみがあるのだ。

 

舞台奥、客席から向かって右手には、中庭からの明りが入るように設計されている。ソワレでは、中庭の木々がライトに照らされ、その影がステージの壁に映るという仕掛け。しかしそれはけっして自己主張するのではなく、気付いた人にしか分からない奥ゆかしく密やかな陰影なのだ。

 

音楽を聴きながら、音楽にシンクロすることのなく「風まかせ」に揺らぐ翳を目にすることは、なんという楽しみだろう。しかしこれは不調和なのか。もしかすると宇宙が生成した時に、この「音楽」と「風」と「木々の揺らぎ」は既に確定し、必然として決められていたのではないか・・・こう思うと不調和は不調和でなくなり、心地良さはさらに増した。

 

音楽と、揺れる葉影を楽しんでいると、あっという間に演奏会は終わった。そしてその瞬間に木立はこれまでになく大きく揺らいだ。まるで拍手をするかのように。

 


▲片山柊さんピアノコンチェルト

 
 

(広報課)

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