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「第76回全日本学生音楽コンクール」チェロ部門 大学の部で、鈴木海市さん(アーティストディプロマコース1年)が第2位、利倉央次朗さん(学部4年)が第3位を受賞しました

2022年11月29日(火)に横浜みなとみらいホール小ホールにて「第76回全日本学生音楽コンクール」全国大会 チェロ部門 大学の部が開催され、鈴木海市さん(アーティストディプロマコース1年)が第2位を、利倉央次朗さん(学部4年)が第3位を受賞しました。

 
 


 
 
▮ 鈴木海市さんより受賞の声

 

 

今回の「全日本学生音楽コンクール」は5度目のトライでした。高2、高3、大1は本選通過すらできず苦い思いをしてきました。そして1年空いて大3の年、これで最後にしようと必死に掴み取った奨励賞。全国への初出場を決めたものの入賞には至りませんでした。
と、このコンクールではあまりよい思い出はありませんでした。もともとメンタルが強い方ではなく、むしろ本番になると緊張で手が震えてなにもできなくなる性格でしたので当然と言えば当然の結果だったかもしれません。

 

あれから3年経ってまでもう一度挑戦した理由は、ただ負けたまま終わりたくなかったから。年齢的にもラストチャンスでしたし、東京音大に来て自分の中でいろいろなものが変わりはじめたのを強く感じた今こそ挑むべきだと思いました。
準備をしていく中で自分の音楽が崩れかけたり技術的な壁にぶつかったりと順調とは言えませんでしたが、地区大会は無事1位通過、入賞に到達するまでに実に7年かかりました。全国大会ではハイドンの『チェロ協奏曲 第2番 ニ長調』を選択しました。確実に1位を狙うならロマン派の曲を選択するべきでしたが、自分に波が来ている今、近い将来オケのオーディションなどで必須になる曲を勉強したい、そして純粋な歌心で勝負できたらいいなという想いでハイドンにしました。
結果は2位と、悔しい気持ちもありますが納得もしています。今までどれだけ練習しても半分の力も出し切れなくて結果も出せなくて、弾くだけでも辛かったのに、今回汗だくになるくらい全力で自分を表現できて結果も出せて…こんなの嬉しいに決まってるじゃないですか。自分にしては上出来です。

 

最後になりますが、自分はここがスタートラインだと思っています。常に心を揺さぶるものを追求していくことに芸術の価値があると思うので、ここで満足して終わるつもりはありません。いつどんな時も人の心に寄り添えるそんな音楽家になりたいです。

 
 


 
 
▮ 利倉央次朗さんより受賞の声

 

 

今回「全日本学生音楽コンクール」を受けたのは大学生になって2回目の挑戦でした。前回は去年、大学3年生の時でしたが全国までは行けたものの入賞は叶いませんでした。同世代の演奏に刺激を受け、今年が最後のチャンスだと思いチャイコフスキーの『ロココの主題による変奏曲』という大曲に挑戦し結果は3位入賞。悔しい部分もありますがこのような形で自分の演奏が評価されたのははじめてのことで、まさしく感無量でした。
ここからがスタートだと思いさらに精進して行きたいと思います。