検索

よく検索される項目

神山 奈々作曲「芸術音楽コース」講師が「バーゼル作曲コンクール」で第3位を受賞しました

神山奈々講師が
「バーゼル作曲コンクール」で第3位を受賞しました

 
 

2023年2月にスイスのバーゼルで開催された「バーゼル作曲コンクール」にて、神山奈々講師が第3位を受賞しました。
神山先生は、本学付属高校、学部、大学院修士課程で学ばれ、現在は作曲「芸術音楽コース」で講師を勤められています。
ご受賞、誠におめでとうございます。

 
 

■ 神山先生より受賞コメント
 
このコンクールは応募者数と厳しい応募条件、そして賞金額の高さという点において現在世界でも最大規模を誇る、現代音楽のための作曲コンクールです。
編成の異なる3つのオーケストラを対象として作品を募集する大変ユニークな内容であり、バルトークやストラヴィンスキーといった近代の作曲家、21世紀の作曲家たちの創作活動を支えてきたポール・ザッハー財団によって運営されています。
私の作品は、シルヴァン・カンブルラン指揮、Basel Chamber Orchestraによって演奏されました。リハーサルは3回、最初に弦楽器だけで行う日があり、翌日からは全員が集まり細かく音楽を作りました。シルヴァンは、大変に的確で私よりも私のスコアを理解していました。これが世界最高峰の指揮者なのだということを思い知らされる経験となりました。直接いただいた言葉の全てが、私の楽譜に今、絶対に必要なものであり宝物みたいにきらきらした時間でした。Basel Chamber Orchestraの皆さまには本当に温かく迎えていただき、信じられないような幸せな日々でした。また、聴衆の皆様は毎回積極的に声をかけてくださり、曲の感想や感じたことを率直に伝えてくださいました。とてもうれしかったです。

 
 

■ 東京音楽大学の後輩たちへメッセージ
 
自分の足元を確かめるための場は、とても大切です。それは、技術に限らず、広く人々や社会を見渡した時、自分がどこにいるのか、その視点が偏っていないかを改めて客観的に見つめ直すよい機会です。皆さんには、結果を恐れるより、より多くの価値観や考え方を手にできる機会としてコンクールに臨んでほしいです。
私も作曲は一向にうまくならないし、英語も毎日勉強していますが、それほど上達しません。しかし、困難な状況というのは誰にとっても、人生のどの地点においてもあるものだと思うので、それを自分の意志で楽しめたら新しいなにかが見えてくることを信じています。

 
 


 

🔻 ファイナルコンサートの模様

 
47ヵ国から200を超える応募の中から12名がファイナリストにノミネートされ、内5名の作品がファイナルコンサートで再演、入賞者が決定しました。
 

♪ 神山先生の作品≪Umbilical cord for Chamber Orchestra≫の演奏は2:35:49~
指揮:シルヴァン・カンブルラン
演奏:Basel Chamber Orchestra