東京音楽大学前学長・故 野島稔先生の名前を冠した「野島賞」の第3回授与式が、7月1日に中目黒・代官山キャンパスTCMホールにて行われました。「野島賞」は、付属高校から大学院にいたる本学在学生および卒業生または修了生で35歳以下の者のうち、国内外の学術研究または演奏活動において顕著な業績を挙げ、本学の名誉を高めた方の功績を讃えるもので、第3回の受賞者はヴァイオリニストの前田 妃奈さんでした（2021年3月東京音楽大学付属高等学校卒業）。
前田さんからは、「学生寮、そして大学で出会った先輩や友人に恵まれ、またこんなにお世話になった学生はいないのではないか、というくらい先生方には大変お世話になりました。大学2年生でヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝後、多忙を極めた優勝者ツアーで心の支えになったのも、やはり先生方と友人たちで、『とにかく体と心が元気で日本に帰ってきてくれたらいいよ』とかけてくれた言葉がとても嬉しかったことを覚えています。東京音大で学んだことが本当に多くて、『野島賞』をいただけたことは、少しでも恩返しができたことの証かなと思っています」と受賞者謝辞がありました。
最後に付属高校の生徒から前田さんへのインタビューが行われ、後輩へメッセージが贈られました。前田さんが普段大切にしていることや本番への臨み方、学生生活の思い出など、ご自身のエピソードをまじえつつ明るくお答えいただきました。
【受賞者演奏】
J.マスネ／歌劇≪タイス≫より瞑想曲
ピアノ伴奏：諸田 由里子（本学講師）
【受賞者に聞く母校後輩へのメッセージ】
聞き手：東京音楽大学付属高等学校 生徒
中塚 陽太郎（器楽専攻ヴァイオリン2年）
西堀 比奈子（器楽専攻ピアノ演奏家コース2年）
（総務広報課）