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目白駅のエレベーター「銀鈴の塔」が今日開通。鐘から流れる音の制作を本学教員が担当しました

目白駅エレベーター「銀鈴の塔」開通
~本学教員が鐘の音源制作を担当~

 

2020年3月19日

 
 

目白地域協議会から依頼を受けて、本学の教員が制作した曲が流れ出る目白駅に新設されたエレベーター「銀鈴の塔」が3月19日に開通しました。
エレベーターは目白駅と目白古道南を結び、バリアフリーに資することで、街を活性化する役割を果たします。

 

このエレベーターには、ほかにはない創意工夫も施されています。

 

1日5回、目白ゆかりの人物、鈴木三重吉が半生をかけた「赤い鳥運動」を象徴する曲『赤い鳥小鳥』(成田為三作曲)をベースにした曲が定刻に流れます。
編曲・制作を担当したのは、本学作曲「映画・放送音楽コース」の難波弘之主任教授、堀井勝美教授ほか。
緑豊かな目白の街のイメージに合うように地域協議会と打ち合わせを重ねて、2種の序曲に続き、春夏秋冬に合わせた4つのアレンジを制作しました。

 

「銀鈴の塔」は、“ものとしての形態”を超えて、目白の“文化歴史につながり”、街の新しいシンボルになることが期待されています。

 

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コロナウイルス感染拡大予防のため、当初予定していた豊島区主催の式典が中止となり、3月19日に、目白地域協議会によるエレベーターの開通式が関係者のみで行われました。

 

渡辺敏史目白協議会会長は、
「豊島区、新宿区にまたがる目白地域の街づくり活動として、準備期間を入れて10年余り。その大きなテーマのひとつである『銀鈴の塔』がついに完成しました。塔から100年前に作曲され目白にゆかりある『赤い鳥小鳥』のメロディーが流れます」
と冒頭にあいさつしました。

 

本学原山耕造事務局長は、
「東京音楽大学は、前身である東洋音楽学校が1924年(大正13年)に雑司ヶ谷へ引っ越して以来、目白駅および近隣のみなさまにはお世話になっております。『赤い鳥小鳥』の作曲者、成田為三先生は、かつて本学で教鞭をとった方です。今回、本学作曲「映画・放送音楽コース」の先生たちが目白のためなら、と忙しいスケジュールの中、音楽の制作を快く引き受けてくれました。日本の音楽業界を代表する先生たちです。今後広くみなさまおよび目白の街の中に響きわたっていければと願っています」
と制作の経緯を説明しました。

 

また、高野之夫豊島区長も「銀鈴の塔」(エレベーター)の設置責任者として運転の確認に来られました。
「目白にはすばらしいブランド力があると常日頃思っております。地域の方々が本当にこの街を愛していて、すばらしい街づくり運動をしてくださっていることに、いつも感動しております。コロナウイルス感染予防のため、大きな式典を自粛しておりますが、コロナウイルスを一日もはやく退治して、元気な目白を取り戻していただきたいと思います」

 

 

 

明治150周年記念として、エレベーターの左わきにハナミズキの木が目白駅美化同好会より寄贈されました

 
 

(広報課)

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