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【新卒業生から新1年生へ ~熱いぜ、ザ・東京音大生~】第24回 川島香音さんを掲載しました

川島 香音さん(ミュージック・リベラルアーツ専攻)

新卒業生から新1年生諸君へ

~熱いぜ、ザ・東京音大生~

 

熱い夏があっという間に過ぎ、秋の到来を感じさせる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今日ご紹介するのは、大手IT企業に就職した川島香音さん。音楽とはかけ離れた仕事に就いた川島さんですが、ここ音楽大学で学んだ多くのことが今の仕事に役に立っているという。

 

第24回 川島香音さん(ミュージック・リベラルアーツ専攻)

【卒業後の進路】

大手IT企業に就職

【出身高校】

日本女子大学附属高等学校卒業

 
― 卒業後の進路をまず教えてください。
 

音楽とはかけ離れたIT業界で働いています。学生時代は、アートマネジメントや教員の道に進むことも考えましたが、インターネットの情報のみに囚われず、キャリア演習の授業で多くの企業に足を運んだり、働いている方々の話を直接聞いたことで視野が広がりました。その結果、IT業界への興味が沸き、一般就職への道を選びました。

 
― 音楽大学での学びが仕事に役に立つと感じますか?
 

はい。相手がなにを求めているのか考えて先回りする姿勢をACTプロジェクトで培い、仕事に役立っていると思います。タスクが積み重なった際に優先順位をつけて実行に移すこと、全体スケジュールを見て先の予定から逆算して必要な資料や疑問点を相手に投げかけることなどが学生時代から根付いています。ほかにも、日々のレッスンや卒業論文ゼミ等のミュージック・リベラルアーツ科目で、自分の意見を相手に明確に簡潔に伝える力も上司やお客さまとのコミュニケーションにおいてとても重要なことだと感じています。

 
― なるほど。ACTプロジェクトは本学が平成17年度から取り組んでいる「音楽大学ならではのキャリア教育」です。詳しくはこちら。それでは、学生時代を振りかえっていただきましょう。東京音大に進学しようと思ったきっかけを教えてください。
 

祖父から紹介された日本経済新聞の記事を見て、ミュージック・リベラルアーツ専攻が東京音楽大学に新設されることを知りました。音楽大学にいながら、総合大学の英語学科のように英語を強化できる環境にあることや、自分で興味のある分野を選択して少人数クラスで学ぶことができることから、自分自身が考えて行動できる専攻だと魅力を感じました。またさきほど述べたACTプロジェクトの活動ができるところも決め手のひとつでした。

 

― 大学での一番の思い出を教えてください。
 

ACTプロジェクトでの活動が大学生活での一番の思い出です。2年次にフィリアホールで自分の企画した演奏会を行った際、統括としてチームを率いることになったのですが、運営をする上で、相手にどのように伝えたら納得して動いてもらえるのかと試行錯誤しました。まずは自分が率先して動くことを心がけました。締め切りの前にはチームにリマインドをし、進捗状況を逐一確認し、手が足らなさそうなところを率先して手伝い、全体を把握するため運営メンバーと積極的にコミュニケーションをとることを意識しました。そして、できるだけ会議の場を設け、各々が企画に対する考えを共有し合い、意見の不一致がないように進めました。

 

― 演奏会を企画から運営までこなして、大変でしたか?
 
はい、ひとつの演奏会を企画から運営まで手がけることは並大抵のことではありませんでした。しかし、大勢の人と協力してひとつの舞台を作り上げることには大きなやりがいを感じました。他専攻の学生とも関わることで、別の視点から楽器配置や音響について学ぶこともできました。

 
― ほかにも演奏会の企画・運営をとおして身につけたことがありますか?
 

「レインボウ21」※の演奏会企画運営においても、“相手のことを考えて先を読む姿勢”が身につきました。演奏会の常識を覆すような取り組みがしたいと提案し、企画会議でプロフェッショナルの方々から厳しいコメントが来ると前もって予想し、相手の立場になって想定した疑問点を、数値や実証データを用いて論理的に説明するようにしたことで、無事に自分たちの望む演出を行うことができました。
 
※「レインボウ21 サントリーホール デビューコンサート」とは、コンサートに携わる企画制作・運営・出演をすべて音大生が行うサントリーホールと学生の協働プロジェクト。川島さんは、2018年に第23回を迎えた”サントリーホール×学生協働プロジェクト Paysage(ペイザージュ)~音で感じる森と海~”に参加。

 

― 好きな授業は?
 

「キャリア演習」でした。先生が就職にあたって必要な予備知識から世間をにぎわせているニュースまで、解説をしながら教えてくださいます。ゲスト講師の方がいらしたり、職場見学に行く機会を提供していただけることがあるのですが、いかに自分の今まで見ていた世界が狭かったかということを実感させられました。

 

― 特に力になったと感じる授業はなんでしたか?
 

リベラルアーツ科目の「ディベートとディスカッション」です。自分たちでテーマを決め、肯定派と否定派に分かれてディベートやディスカッションを行うのですが、日本語でもむずかしいのに、英語を使って相手に納得してもらう意見を発言するのに苦労しました。しかし、そこで得た自分の意見を簡潔にまとめ、要点を絞って相手にプレゼンテーションする能力は、就職活動や「レインボウ21」での活動などでとても役に立ちました。

 

― 東京音大でよかった!と感じることは?

 

志高い同期と出会えたことです。少人数制ゆえに自然と仲よくなれたと思います。与えられる課題も多いですが、みんなで協力しあうことで乗り越えられました。留学中の同期も何名かいましたが、お互い近況報告をすることで、また自分もがんばろうと鼓舞される存在でした。

 

― 最後に後輩たちにメッセージをお願いします。

 

入学時に期待したとおり、MLAは自分自身が考えて行動できる専攻だと思います。MLAではどの先生も熱心に指導してくださいます。
今年度はコロナ禍という未曾有の事態に見舞われて、不安に思うこともあるかもしれませんが、受験生のみなさまも、自分は何をやりたいのか、という強い意思をもって入学すればきっと充実した4年間を過ごせるはずです。