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2021.02.22

留学を経験した学生からのメッセージ

本学の留学制度を利用して留学を経験した学生の声をお届けします。

 

※学年、内容はすべて取材当時のものです。

 


正規留学

 

佐々木 佑紀さん
[ミュージック・リベラルアーツ専攻2年]

 

サセックス大学(イギリス)/2018年9月~1年間 


~多肢にわたる学びで、新しい発見がある~

 

東京音楽大学は単科大学なので、留学するならさまざまな専門分野を学べる総合大学がいいと考えていました。柴崎かがり先生には直接サセックス大学の先生とつなげていただき、大変お世話になりました。岡田敦子先生や渡辺国彦先生、国際交流センターの崎谷菜穂子先生にもご協力いただき、ギリギリの日程でサセックス大学に入ることができ、感謝しています。
留学中の本学の学費免除と単位認定は、留学に踏み込む際の大きなメリットでした。大学の課題や実技試験に加えて、留学のための語学資格試験であるIELTSの受験、ビザの申請や渡航準備と同時進行は大変でしたが、自分で成し遂げるいい経験になったと思っています。
留学するまでは大学の授業内容を見てイメージを膨らませていました。立地も大学を決めた大きな理由です。ブライトンはロンドンへ通いやすい海沿いの街で、穏やかかつ活気のある場所です。ここでは音楽科目のみならずビジネスや心理学、生理学、開発学や国際交流など多岐にわたる学びができるため、新しい発見や、自分が学んでいる部分で活用できることも大いにあり、総合大学の利点を感じています。この場所で学ぶことを、音楽やメディアの世界で活用していきたいと思っています。
留学したい大学に合わせた英語の勉強は早めにはじめて損はありません。IELTSのスコアをもっておくことだけでなく、留学してから苦労しないよう準備を進める必要があります。遠く離れた海外の地で学びたいと思ったら、挑戦してみることをお勧めします。
 


正規留学

 

多田 韻可さん
[ミュージック・リベラルアーツ専攻2年]

 

サセックス大学(イギリス)/2018年9月~1年間 


~未知へ挑戦し、可能性を広げたい~

 

私は付属高等学校から本学に入学しましたが、将来やりたいことが確定した時のために、英語、教養、そして音楽を身につけられるミュージック・リベラルアーツ専攻に進みました。具体的に留学を目指しはじめたのは、認定留学制度で1年間の海外留学が可能だと知った時からでした。この制度を利用すれば、休学せずに留学できる、これが一番の利点だと思います。
自分の力でより広い世界でチャレンジできることはとても貴重だと思います。ビザを取得するのに必要なIELTSの試験勉強もあり、ひと段落つくまで忙しい時期でしたが、大学間でのさまざまな手続きを先生方が取りおこなってくださったので、安心して渡航することができました。
サセックス大学を選んだ理由は、総合大学でより多くの夢をもった学生と出会い、視野を広めたいという考えからです。知識を吸収し、未知の体験ができる喜びは、苦労とは比べものになりません。ここでは音楽とメディアのふたつを専攻し、常に課題に追われている状況ですが、恵まれた環境に身を置ける幸せを感じています。この留学をとおして、新しい世界に挑戦し、自分の可能性や能力を高めることが現時点での目標です。
留学すると決めたのならすぐにIELTSの試験に向けて準備を開始することをお勧めします。充実した留学生活を思い浮かべながら、苦手な分野の克服や実践的な練習に取り組んでほしいと思います。

 


短期留学

 

山口 湖苗美さん
[ピアノ演奏家コース 4年]

 

フォルクヴァング芸術大学(ドイツ)/2018年3月~7月


~自分の人生を決めた、大事な4ヵ月になりました~

 

留学先では6人の先生にレッスンおよびアドヴァイスを受けたのですが、毎回、将来どうなりたいかを聞かれ、これから長い期間、音楽とどう向き合っていくのか、はじめて自分の人生について、また、演奏においても自分のことについてじっくり考えることができました。
レッスンでは曲に対する私のインスピレーションが大事で、自分がどう表現したいのかを考えて、その最終チェックを先生がするというスタイルが主流でした。楽譜から作曲家の意図を汲み取り自分がどう感じるかどのように表現したいか、どのようにしたら聴き手に伝わるのかを考え演奏しなければ意味がないということを教わったのです。インスピレーションを大切にし、それを演奏に生かせるよう勉強を続けたいです。
演奏会が安価で、生活の一部として音楽があるヨーロッパに留学して、私はクラシック音楽をより好きになりました。家族や友達と離れてはじめて自分ひとりで音楽と向き合った時に、音楽にすごく助けられた経験もしました。辛いことがあっても、いい演奏を聴くと前向きな気持ちになり、救われました。そういう音楽を誰かひとりにでも届けられたら素敵だなと思い、演奏家になりたいという思いを強くしました。
卒業後はまたドイツで勉強を続けたいと思っています。ゆっくりと人生と向き合い演奏家への道を歩む決心をした、とても重要な4ヵ月になりました。

 


短期留学

 

福田 麻子さん
[器楽専攻弦楽器ヴァイオリン 4年]

 

シベリウス・アカデミー(フィンランド)/2018年3月~7月


~自分の音楽への考え方を見直せる機会~

 

本学入学後、短期留学のプログラムがあることを知り、在学中に行きたいと思っていました。大好きなシベリウスが生まれ育った土地を訪れて、音楽の勉強はもちろん、外国の大学での音楽の授業や学生たちの様子など、どのような雰囲気なのかにも興味がありました。留学にあたっては大学の充実したサポートや先生方のご協力もあって、あまり苦労を感じませんでした。
現地でのレッスンはアカデミーの先生方が、とても一所懸命に、丁寧に教えてくださいます。普段の私は曲を仕上げることに集中しがちなのですが、奏法を改めて見直すことや、作曲家によって楽譜の読み方がまるで違うことなど、曲に対する現地での考え方を教わるのは新鮮で、音楽家になるうえで大切なことなのだと気づかされました。
奏法についてはどのように直せばよいのか、一度だけでなく、何度も繰り返しご指示いただけるので、とても分かりやすく勉強になりました。留学中にシベリウスが30代から亡くなるまで過ごしていた家に訪れて、曲に対するイメージをつかみたいと思います。
短期とはいえ、この留学プログラムでは本当にたくさんの経験ができると思います。日本との違いを感じたり、音楽への考え方も変わるかもしれません。少しでも行ってみたい気持ちがあれば、チャレンジしてみるとよいと思います。

 


交換留学

 

高野 百合絵さん
[大学院 声楽専攻独唱研究領域]

 

ローマ・サンタチェチーリア音楽院(イタリア)

 

~新たな発見、自分の課題が見つかるすばらしい機会~
 

将来、国際的に活躍できる歌手になりたいという思いを持ち、イタリアのローマ・サンタチェチーリア音楽院に3ヶ月間の交換留学をしました。大学にはさまざまな国の学生が集まっており、週2回6時間のグループレッスンでは、他の学生の発声やレッスンを聴講することが、とても勉強になりました。たくさんの人に出会い、文化や歴史に触れることで、私の中でイメージがふくらみました。イタリアの学生は、自分のよさを十分に把握し、アピールする力も持ち併せていると強く感じました。
文化の異なるヨーロッパの音楽を勉強するという大きな困難にも直面しましたが、新たな発見、自分への課題が多く見つかり、今後の音楽表現の幅を広げる素晴らしい機会となりました。

 


交換留学

 

ヤン・ヴォイテックさん
[ピアノ/リスト音楽院(ハンガリー)からの交換留学生]

 

~この素晴らしいプログラムを利用して、
世界に飛び出してみませんか?~

 

11歳の時に、チェコ国立ブルノ歌劇場管弦楽団の日本ツアーにピアニストとして初めて来日し、3回ほど演奏をしました。その時に日本を好きになって、いつかまた来たいと思っていました。以前、リスト音楽院でファルカシュ先生のレッスンを受講した際、楽しくしかもためになる指導法に感銘を受け、交換留学プログラムを利用して先生のいる東京音楽大学に留学しました。
1ヶ月間の滞在中に、ファルカシュ先生をはじめ、6名もの著名な教授陣から指導を受けることができ、いろいろなアプローチ方法を学べて大変充実した経験となりました。
東京音楽大学は、設備の面でも優れていました。約1,500人の学部・大学院生がいる学校と聞いていたので、練習室がさぞかし混んでいるのだろうと想像していたのですが、そんな心配は不要でした。練習したい時は、いつもメンテナンスの行き届いたピアノのある練習室を使用することができました。
私自身、外国で貴重な経験をたくさんしたので、日本の学生にもぜひ海外留学をお勧めします。ヨーロッパの学生は、演奏技術の他に、音楽を通じて感動を表現することや、人生を楽しく情熱的に生きることを大切にします。この素晴らしい交換留学プログラムを利用して、広い世界に飛び出してみませんか?きっとよい経験になると思います。

 


▼ ヤン・ヴォイテックさん インタビュー動画

 

▼ ハンガリー国立リスト音楽院 交換留学プログラム
交歓演奏会(2017.12.13)

 


交換留学

 

2019年度交換留学生対談

 

トマス・アーロン・ビルヤサロさん
[ピアノ/シベリウス・アカデミー(フィンランド)]
×
ワンジュン・ルさん
[ピアノ/リセウ高等音楽院(スペイン)]

 

~2つの文化が交差するのを経験するのは本当にいいことで、それを越えた時にもっと広い視野がもてる~

 
≫対談記事はこちら

 

「交換留学プログラム 2019年度修了演奏会」(2020.2.6)
≫レポートはこちら(PDF)

 


交換留学

 

活発化する本学の交換留学制度

[東京音大ジャーナル45号掲載]

 

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