2021.10.28
(▲ 学長賞本選における学生作品のオーケストラ演奏)
受験を考えた時期、悩んだこと、がんばったことetc…受験を乗り越えた作曲「芸術音楽コース」の先輩たちからの、愛のこもったメッセージをどうぞ。
私は現代音楽をとおして自己表現することにこだわり、尊敬する作曲家の先生方に憧れて東京音大を受験しました。受験に必要な和声などの学習は、音楽的基礎力を高めるためにも勿論不可欠ですが、同時に自分は音楽で何を伝えたいのか追求し続けてほしいです。そのためには常に、古典・現代を問わずたくさんの音楽を聴き、音楽以外の芸術にもたくさん触れることが必要です。私自身、今なおその果てなき研鑽の道の途中にいます。応援しています。
高校では周りに音大志望の友人や先輩が多く、つられて進路希望調査に音大作曲科志望と書いてしまいました。約2年半かけて和声やソルフェージュ、音楽理論をイチから勉強し、一般選抜の受験を経て東京音大に入学しました。
私は努力が苦手なのですが、受験のテクニックに絞って作曲をご教授くださった先生や、吹奏楽部やオーケストラ部に所属し音楽の感覚を磨いたおかげで合格につながったのだと思います。
作曲未経験でも今からはじめれば間に合います!音楽が好きという気持ちを信じて突き進んでください。
受験の時、日本語があまり上手ではなく、熟練に曲が書けるとはいえない留学生として、本当に不安でした。両親の期待を裏切ることや、自分の夢が叶えられないことを恐れていました。日本語学校にかよっていた時は日常の日本語学習をのぞき、和声、作曲、ソルフェージュとピアノの練習に占められる日々を送りました。
中国には「人事を尽くして天命を待つ」という古い言葉があって、今振り返ってみると、その時は大変でしたが、自分ができることを全部やったので、合格するかどうかに関わらず、後悔はしませんでした。幸いなことに、結果は合格でした。
入学後、作曲の先生方は優しくて、私も多くの知識を身に付けることができました。皆さんは自分の迷いに負けず、すべての努力を尽くしてほしいです、努力は決してあなたを裏切りません。私はここで皆さんの朗報を待っています。