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ワールドユースオーケストラ報告会を行いました

ワールドユースオーケストラ 報告会
2024年4月24日

 

出席者:
丸山恵一郎理事長、野平一郎学長、佐藤敏明事務局長、国際交流センター
学 生:
中元茉莉[vn]、津田篤志[vn](以上、研究生)、朴美姫[cb]、吉池穣[timp](以上、TCMオーケストラ・アカデミー)

 

野平学長のご紹介により、イタリアに本部を置く「ワールドユースオーケストラ」の東南アジア対象のプロジェクトに、本学から13名の学生が参加しました。
世界各国の若い音楽家と一緒にベトナムの首都ハノイに3月30日から4月12日まで滞在し、ハノイ歌劇場とベトナム国立音楽院コンサートホールにおいて2回の演奏会を行いました。
 
 

 

(報告会の様子)

 
 

*参加した感想
中元:さまざまな国の出身の参加者と演奏し、価値観や音楽に対する考え方の違いに触れたことで、自分の演奏によい影響があった。
津田:日本人とは全く違う感性を持っている海外の方たちと演奏することで、普段自分が考えもつかないことに気づくことができた。個性を出すという部分では見習うべきだと思った。
朴:首席奏者として参加し、他の楽器の首席と何度も合わせをした。全員年下だったが、音楽に対する情熱に溢れ、見習うべきことが多いと感じた。コントラバスは、ベトナムの高校生、中国、タイの学生、計6名という構成だった。
吉池:海外渡航が初めてで、英語で意思疎通できるか不安だったが、思ったよりコミュニケーションが取れ、もっと英語を勉強しようと思えたことが収穫だった。演奏面では、海外の学生との感覚の違いを感じた。日本人は真面目で、初めから音楽が成り立つように仕上げていた一方、海外の人は初めばらつきがあったが、本番での集中力が高く、彼らの音楽に対する強い情熱が感じられて、勉強になった。
(報告会に参加できなかった学生から寄せられた学部4年生の感想:高木[ob]楽しくて勉強になるすばらしい機会だった。留学したい、ヨーロッパで働きたい、音楽で一生食べていきたいと感じ、人生のターニングポイントになった。ヨーロッパの友人が沢山でき、この機会を与えていただいたことに感謝している。)

 

*気候について
朴:湿気が多く、借りた楽器はカビだらけで音も出ず、弾きづらかった。
中元:日本の夏の気温と比べれば大差なかったが、日本の春の気候からの急激な変化は、日本から持ってきた楽器にとって負担だったと思う。ホール内は空調があり、問題なかった。

 

*演奏会について
朴:予定では終盤に2回演奏会が開かれる予定だったが、中盤に大学のホール、終盤に歌劇場での公演となった。
朴・吉池:大学のホールの大きさは本学のAホールくらいで、収容人数はTCMホールくらい。大学のホールより歌劇場の方が小規模だった。チケットは2週間前に売り切れ、満席だった。
吉池:2回目の演奏会はプッチーニのみで、歌手はイタリア人。ベトナム人作曲家による作品は演奏していて面白かった。

 

*参加者、指導者について
津田:参加者の出身は、イタリア、スペイン、ポーランド、ドイツ、フランスなど、ヨーロッパ・アジアの計19か国。本学からの参加者が一番多かった。
吉池:ベトナム人の指揮者は、合わせも丁寧で、よい指導をして下さった。
中元:ヴァイオリンの指導者は予定とは違うイタリア人の先生で、英語が得意ではなく、意思疎通に苦労した。
吉池:金管・打楽器指導のトランペットの先生がすばらしかった。

 

*練習について
朴:昼休憩を挟んで、9:00-11:30と14:30-17:30に練習。急に午後の練習がなくなり、観光できた日があった。
中元:自分の楽器を持って行った人はホテルの自室で練習できた。周りの部屋も他の参加者だったため、苦情はなかった。
朴:楽器を借りた人は、17:45のリハーサル終了から19:00のホール消灯までの1時間強しか個人練習ができなかった。

 

*宿泊や食事について
中元・津田:ホテルはマンションのようで立派だった。お湯も出て、日本製のトイレだった。
朴:ホテルにビュッフェ形式の食事が用意されていた。外食したい時は、準備の都合上48時間前に連絡する必要があった。
吉池:2週間の滞在のうち、ホテルで食事を続けた人と、後半、毎日外食した人とがいた。
佐藤事務局長:食べ物が合わなかった人もいたと聞いている。

 

*今後の要望その他
全員:機会があれば、もう一度行きたい。後輩にも勧めたいと思う。
吉池:現地で入れておくべきアプリなどを、事前に知っておきたい。

 

*報告会を聞いて
野平学長:参加者の報告を聞いてから、来年以降について決めようと思っていたので、皆さんの話を聞けて良かった。私の知人のトランペット奏者との交流があったと聞いた。ベトナムに中々馴染めない人もいたかもしれないが、初めての土地に行くこと、色々な人とひとつのことに取り組む経験は、大変貴重だと思う。
丸山理事長:渡航・宿泊費がすべて招待で、演奏指導を受け、演奏会にも出演し、その上奨学金が300ユーロも支給されるという、大変恵まれたプロジェクトに学長がつなげてくださった。
佐藤事務局長:報告会で皆さんの笑顔が見られてよかった。継続できるのであれば、本学にとってよい影響をもたらしてくれると感じた。

 
 

【ワールドユースオーケストラ参加者】

津田 篤志(ヴァイオリン/研究生)
山本 志奈(ヴァイオリン/大学院修士課程)
中元 茉莉(ヴァイオリン/研究生)
森山 真暉(ヴィオラ/研究生)
小粥 麻莉菜(チェロ/研究生)
朴 美姫(コントラバス/TCMオ-ケストラアカデミー)
山田 奏美(フルート/TCMオ-ケストラアカデミー)
高木 美羽(オーボエ/4年)
橋本 奈瑠美(クラリネット/研究生)
栗原 杏実(ホルン/科目履修生2年)
黒澤 慧(ホルン/TCMオ-ケストラアカデミー)
東川 理恩(トランペット/大学院修士課程2年)
吉池 穣(ティンパニ/TCMオ-ケストラアカデミー)

 
(国際交流センター)