2024.12.11
世界的なジャズピアニスト・作曲家のケイ赤城先生を招き、作曲「ミュージック・メディアコース」(MMC)特別講義「オープンインプロビゼーションへのヒント:Some clues for open improvisation」が行われました。
ケイ赤城先生は、日本人として唯一、ジャズ界の帝王マイルス・ディヴィスのレギュラーグループに抜擢され、アイアート・モレイラ&フローラ・プリム、スタンリー・タレンタイン、ジョー・ファレル、ジャン・リュック・ポンティ、アル・ディ・メオラ、アラン・ホールズワース等と世界各国で演奏録音活動を行い、2000年から2023年までUniversity of California, Irvine/カリフォルニア大学アーバイン校で教授を務められたジャズピアニスト・作曲家です。
今回、池袋キャンパスのJ館地下レコーディング・スタジオにて、作曲「ミュージック・メディアコース」(MMC)の3年生を対象に行われたケイ赤城先生の特別講義は、「即興演奏を作曲行為の延長として捉えた場合、演奏者は伝統的なジャズ奏法とは異なる内容を創ることができる。作曲者は的確な音楽的指示を演奏者に与えることによって、即興演奏を曲全体の一部として統合することが可能となる。その様な指示のいくつかの例を即興へのヒントとして考察する」というテーマで行われました。
受講した学生からは、「和声、形式に囚われて型に嵌まったものになりがちな自分の楽曲に対してヒントを提示して頂いた」「自分の曲の意図を伝えられるようにもっと理論を学ぼうと思った」「即興演奏にも様々なものがあり、ルールの中で予想外な事が起きる面白さを感じた」「自分が思っていたより即興には意図があった」「新しい考え方が自分の中に取り込めた」「作曲という行為そのものに迫る興味深い講義だった」「即興=作曲、確かに…と思った」「即興なるものを意識して作編曲に活かしたいと思った」「実際に学生のすぐ近くで演奏して教えてくださりとても勉強になった」といった感想が寄せられました。
作曲「ミュージック・メディアコース」(MMC)では、今後も特別講師を招いた特別講義を実施していく予定です。
(文責:作曲「ミュージック・メディアコース」(MMC))