2019.12.17
すがもベテランクラブコンサート 2019
『こんにちは、名脇役です。』
2019年11月22日巣鴨信用金庫 本店3階ホール
主催:すがもベテランクラブ
巣鴨信用金庫本店にて、「すがもベテランクラブ芸術の秋を楽しむコンサート2019」が開催されました。当コンサートは、東京音楽大学“ACTProject”が、巣鴨信用金庫のお客さまで構成されている親睦サークル「すがもベテランクラブ」の依頼を受けて2010年より毎年開催しているもので、今年で10回目を迎えました。
“ACTProject”とは、東京音楽大学が2005年から取り組んでいる東京音楽大学ならではのキャリア教育プログラムのひとつで、授業だけでは学べないメディアリテラシーや社会人基礎力を実際に社会の中でコンサートの企画・制作をとおして身につけていきます。
企画立案や進行、運営などはすべて学生が行います。現在は「エリアコンサートチーム」「ミニコンサートチーム」「111周年記念演奏会チーム」「ホールコンサートチーム」に分かれて活動しています。
当コンサートを担当した「エリアコンサートチーム」では、福祉施設や地域行政との連携により、地域に密着した活動をとおして社会貢献を行っています。当チームでは年間およそ20回の演奏会をコーディネートしますが、「すがもベテランクラブコンサート」はその中でも特別なコンサート。約250人収容できる会場は毎年多くのリピーターのお客さまで満員に。開催年によっては抽選に落ちてしまう方もいるほど人気のある、名物コンサートなのだそうです。(本学担当職員談)
『音楽をよく知っている方にもあまり知らない方にも楽しんでいただける、やみつきになるようなコンサート』というコンセプトを掲げ、学生たちは約半年前から企画を練り、準備に取り組みます。
「すがもベテランクラブ」からの“いろいろなグループを呼んで、なるべくいろいろな楽器の音色を聴かせてほしい”との要望に応えて、毎年テーマを変えています。今回のテーマは『こんにちは、名脇役です。』。主旋律を支え、ふだんはあまり目立つことのない「縁の下の力持ち」の楽器に焦点を当て、その魅力に迫るという企画。司会は声楽専攻3年生の井﨑さん。お客さまに楽しんでいただけるコンサートになるよう、何度も綿密な打ち合わせを重ねました。主役の「名脇役」のプレーヤーに、楽器との出会いから楽器の特徴、運搬方法から値段まで、親しみやすく楽しいインタビューで会場を沸かせました。
第1部と第2部ではヴィオラとファゴットが登場し、弦楽四重奏と木管五重奏を演奏。「名脇役」のある・なしで演奏の聴こえ方がどのように変化するのかを感じていただきました。
第3部ではユーフォニアム、ピッコロ、コントラバスが各々の魅力を最大限に引き出すソロ曲を、第4部ではメゾソプラノとバリトン歌手がソロとデュエットを披露。ラストは客席と一つになる恒例の大合唱。『故郷』や『あの素晴らしい愛をもう一度』、中島みゆきの『時代』で今年も大いに盛り上がりました。
過去に司会を担当した学生の中には、卒業してからアナウンサーや司会業などで活躍している方もいます。ACT Projectでの経験を通じて、学生たちのマネジメント力は大きく向上することでしょう。
(広報課)
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