2020.03.31
選択科目「ガムラン実習」を4年間履修した田浦侑子さんに、授業の特長を写真つきで語ってもらいました。
東京音大では、インドネシアの伝統音楽ガムランとガムランを伴奏とするジャワ舞踏を学べます。
ガムランをはじめて聴いたのは1年生のオリエンテーションの時です。作曲に役に立つかなという軽い気持ちと、他の場ではなかなか学べない環境だと思って授業を受けることにしました。
ガムランにはたくさんの楽器があり、そのなかから自分の好きなものを選べます。また曲により演奏する楽器は替わっていきます。演奏は純粋に楽しいです。2年生からは舞踊を習いました。1年の時の芸術祭で舞踊の先生の踊りを見て感動したのが忘れられなかったからです。1年の楽器の時の受講生は10名くらい、2年の時の舞踊は3名でした。今年度から「ガムラン実習」が卒業単位として認定されたため、楽器の履修者はたいへん増えました。
舞踊は、まず基礎練習(ラントヨ)からはじめます。ややすり足(・・・)で腰を落として・・・終わったら筋肉痛です。
ラントヨの次はいよいよ「ゴレ」と呼ばれる型の踊りに入り、芸術祭や発表会に向け稽古を重ねます。踊りは「1・2・3・4」のカウントはあるのですが、曲によってテンポが速くなったり、遅くなったり、いきなり2拍になったり、そこを掴むのがむずかしいです。楽器の演奏も同じですが、必要なのは「あうんの呼吸」ですね。3年の時は楽器もやりたかったので演奏と舞踊の両方、4年生では舞踊でしたが、飛び入りで演奏もやりました。比較的自由なのです。
ガムランをとおして異文化、異なる社会の人たちと交流できたことが大きいです。授業には留学生が2名履修していて彼らとお話したり、授業ではないのですが社会人講座に顔を出すと、年上の社会人の方とお話できたり、それは勉強になりました。
また、東京藝術大学のガムランサークルの方々と一緒に演奏する機会もありました。東京藝大の学生から「東京音大にはカリキュラムに則った授業もあるし、指導者もちゃんといてうらやましい」と言われて、自分たちが恵まれた環境にいるのだと自覚しました。
(広報課)
● 本学では「付属民族音楽研究所」にて、社会人を対象としたガムラン講座も開催しています。
今年はコロナウイルスの影響でやむなく中止となってしまいましたが、昨年の『ガムラン講座発表会』のダイジェスト動画をぜひご覧ください。
⇒ 動画を視聴
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