2021.03.09
東京音楽大学は希望する進路に進めるよう一般就職のサポートにも力を入れています。進路決定をする上でニーズの多い情報やアドヴァイスを提供するさまざまな就職支援プログラムを用意し、皆さんの就職に役立つ実践的な指導を行っています。今回紹介する前田さんも積極的に学校の就活講座を受講したという。
― まず、東京音大に進学したきっかけを教えてください。
高校の先生から、「この先生に教えていただければ」と東京音大の先生を紹介してくださり、夏期受験講習会でレッスンを受講しました。レッスンを実際に受けて、「この先生に習ってみたい!」と思いました。それから東京音大について調べて、練習環境のよさや多彩なカリキュラムなどにも魅力を感じて進学したいと思いました。
― 実際入学して、どんな大学生活でしたか?
レッスンも授業も必ず出席して、できる限りさまざまなことを学ぶよう心がけました。
4年間で特に印象に残っているのは、オーケストラ(Aオケ)の授業でコンサートマスターを務めたことです。それまで一度もコンマスを務めたことがなかったので、苦労しました。
オケをまとめるためには、演奏中のコミュニケーションだけでなく普段からもコミュニケーションをよくとることが大切です。演奏会では、短いフレーズでしたがソロ演奏もあって、指導してくださる先生方のアドヴァイスを参考に演奏したことが今も忘れられません。
― とてもまじめなキャンパスライフを送っていたことが伺われます。印象に残っている授業は?
上智大学との単位互換プログラム*で受講した「文化人類学」が特に印象的でした。
東京音大では音楽史やソルフェージュ、合奏など音楽大学ならではの授業をはじめ、語学や教養科目(芸術学、数学など)といったとてもためになる授業ばかりでしたが、いつもと違う環境で受ける授業には格別感がありました。
世界の文化をビデオで見たり、先生の授業をとおして、当たり前だと思っていたことがいい意味で覆されたりしました。皆さんも少しでも気になる方がいらっしゃったら、ぜひ単位互換プログラムを受講してみてください。お勧めです。
*上智大学との単位互換プログラムについてはこちら
― 上智大学との単位互換プログラムは人気ですね。ところで、前田さんの卒業後の進路を教えてください。
公益財団法人千葉県文化振興財団に就職しました。
― 就活はどのように?
3年生から就職を視野に入れながら日々過ごしていました。キャリア支援センターで毎週開講している就活講座を積極的に受講し、業種や職種といった基本的なことからエントリーシートの書き方や添削、面接の練習まで、実践的なことをいろいろと教えていただきました。求人の案内や進路相談なども大変丁寧でした。
4年生になってから本格的に就活をはじめましたが、常に順調だったわけではありません。うまくいかずにくじけて、就活を一旦休止したりもしました。
千葉県文化振興財団は、卒業を目前にした1月頃、キャリア支援センターの方から募集の案内をいただき、最後のチャレンジのつもりで応募しました。財団が管理する千葉県文化会館は、もともと高校の部活の演奏会などでお世話になっていた馴染みのところ。舞台の裏側にも興味があったので、演奏活動の経験を少しでも生かせるのではないかと思い、臨みました。
キャリア支援センターの手厚いサポートで就職できたと感謝しています。
― 思い出の場所でもあったんですね。就職して、大学での学びがどのようなところで役に立っていると感じますか?
レッスンや授業を休まずコツコツとがんばって受講した姿勢が日々の仕事に生かされていると思います。社会に出て知らないことばかりで大変ですが、学びつづけることが大事であり、大きな学びにつながると思います。
皆さんもぜひ一回一回のレッスン・授業を大切にして大学生活を送ってください。
― 振り返って、東京音大の魅力を教えてください。
なんと言っても演奏会が多いことだと思います。
授業の演奏会は1年生のBオケ(弦楽合奏)からはじまり、Aオケ、弦楽アンサンブル、Sオケの定期演奏会など。また、芸術祭の芸祭フィルや、有志オケに至るまで、オーケストラが日常的に行われていて、ホールなど舞台に上がる機会にたくさん恵まれます。
加えて、多彩な授業に充実した施設環境、日々感じる些細なことまで魅力がいっぱいです。
― 最後に後輩たちへメッセージをお願いします。
コロナ禍という今までにない状況で不安に思うこともあると思いますが、一日一日今できることを大切に過ごすことで今後の大学生活で役に立つことがあると思います。
すばらしい環境の中で音楽に励むことのできる東京音大で過ごす日々は皆さんにとって大きな財産になります。今後の皆さんの活躍をお祈りしています。
― 貴重な話をありがとうございました。応援しています!
(広報課)