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【新卒業生から新1年生へ ~熱いぜ、ザ・東京音大生~】第20回 橋本果音さん

橋本 果音さん(ピアノ)

新卒業生から新1年生諸君へ

~熱いぜ、ザ・東京音大生~

 

本学は毎年多くの音楽教育者を輩出しています。充実した教職課程のカリキュラムに加えて、教員採用試験対策に直結する特別授業。教職の道を目指すみなさんの夢を叶える環境が整えられています。今回は、千葉県の公立中学校の教諭になった橋本果音さんをご紹介します。

 

第20回 橋本果音さん(ピアノ)

【卒業後の進路】

千葉市立松ケ丘中学校教諭

【出身高校】

東京音楽大学付属高等学校卒業

 

― 卒業後の進路を教えてください。

 

今、中学生の頃から夢だった中学校音楽科の教諭をしています。人の人生に関わる仕事がしたいと思っていました。人生の選択は、子どもの頃に関わる大人が大きく影響すると考え、子どもが必ず関わる大人と言えば、親と学校の先生。そういうわけで教職の道に進むことを決心し、できるだけ教育現場にも足を運ぶようにしていました。

 

― どうして東京音楽大学への進学を決めたのですか?

 

教職課程が充実している大学を探しました。やりたいと思っていたことにたくさんチャレンジさせてくれる東京音大の校風を魅力的に思い、まずは付属高校に入学し、そこから大学に進学することを決意しました。

 
― 学校生活の中でがんばったことはなんですか?

 

私はピアノを専攻していたので、教職を目指す上で専門の授業だけではすべてが整っているとは言えない。しかし東京音大は、自分がやりたいことに対して自分から行動さえすればさまざまなことが体験できる大学です。その特色を生かして、ピアノ以外にも副科で声楽を履修して合唱のオーディションにチャレンジしてプロオケとの合唱共演を経験したり、第2副科としてサクソフォーンを履修したりしました。自分の専攻楽器以外の楽器を学ぶことで音楽的な知識が増え、自分の専攻楽器にも生かすことができたと思います。

 

― たくさんの科目を履修したんですね?

 

役に立ちそうな授業はほとんど履修しましたね。

 

― 完璧ですね。
 

それでも教職課程を履修しているだけでは教員採用試験に合格できる自信がなかったので、「教職特別演習」という面接練習の授業を、3年生から受講させてもらいました。試験直前の先輩方の姿を見て、自分ならどうするかを常に考えることができたので、非常に貴重な時間となりました。

 

― 受講してよかった授業をひとつ挙げるとすると?

 

やはり、教職課程の「教職特別演習」ですね。先ほども触れた面接の練習をする授業です。この授業には本気で教職の道を目指している仲間がたくさんいます。何ごともひとりでは成し遂げることが難しく、仲間を蹴落とすのではなく、一緒に合格を目指すということを学ぶ場にもなりました。教職の道へ進もうと考えているなら、絶対受講してほしい授業のひとつです。

 

― 学校から受けたサポートがあれば教えてください。

 

中学校の現場にできるだけ足を運びたい!という私の意思を教職の先生が汲み取ってくださり、東京の公立中学校の現場で学ぶ場を作ってくださいました。この経験は、地元千葉と東京の教育方針や環境を比較するよい機会となりました。
 

― 大学で学んだことは実際の仕事で役に立っていますか?

 

教職カリキュラムの中で学んだ内容はもちろん教育現場で生かされています。それ以外にも、実技を練習していく中で必ず大きな壁にぶつかる時があって、その時にどのように乗り越えていくかを試行錯誤したことも私にとって大きな学びとなりました。
中学生は、壁にぶつかることがはじめて、ということが多く、逃げたくなってしまう生徒が多いのですが、そういう時に送るアドヴァイスのヒントにもなっています。
 

 

― 実技をがんばった経験があってこそできるアドヴァイスですね。ところで東京音大の魅力はなんですか?

 

意欲さえあればどんなことにも挑戦させてくれる環境だと思います。専攻以外のことも学べて、さらに教職を目指すにもチャレンジし甲斐のあるとても整った環境です。また、私は教職一筋で利用はしませんでしたが、一般就職のサポートもしっかりしていると友人たちから聞いています。ぜひいろいろなことにチャレンジしてみてください。

 

― 最後に後輩たちへメッセージをお願いします。

 
就職をする予定の方もそうでない方も、さまざまなところで演奏を披露する場を作ってみてください。また、たくさんの人とアンサンブルをしてみてください。私は付属高校からの7年間、音楽が身近にある生活を送り、それが当たり前に感じていました。しかし、就職すると音楽をする時間も聴く時間もあまり作れず、もっと演奏会を開いたり生の演奏を聴きに行ったりすればよかったと思いました。音楽が身近にある環境を思う存分満喫して、音楽を楽しんでください。
 

(取材は2021年3月中に行いました)
(広報課)