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【新卒業生から新1年生へ ~熱いぜ、ザ・東京音大生~】第21回 鏡花音さん

鏡 花音さん(サクソフォーン)

新卒業生から新1年生諸君へ

~熱いぜ、ザ・東京音大生~

 

パチパチ、新年度がはじまりました!新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!広報課熱いぜ!編集部です。はじめましての方もお馴染みの方もどうぞよろしくお願いします。
さて2021年3月卒業生の一人目は、管打楽器サクソフォーンの鏡さん。体温の上がるメッセージをどうぞ。

 

第21回 鏡花音さん(サクソフォーン)

【卒業後の進路】

尚美ミュージックカレッジコンセルヴァトアール ディプロマ科に進学

【出身高校】

東京都立千早高等学校ビジネスコミュニケーション科卒業

 

― まずは東京音大を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

 

音大を受験しようと思ったのはかなり遅く、高校3年生の冬でした。どこの音大も詳しくわからないまま受験対策を進めて、ドイツ音名のAとEがいつまで経ってもぐちゃぐちゃでした。
通っていた高校が豊島区ということもあって、定期券内の池袋にある東京音大を見学に行ったら、たまたまオーケストラの演奏会をやっていて、その時のコンサートマスターがめちゃくちゃうまくて、一目惚れして「ここの大学に入りたい!」と思いました。(サックスはそもそもオーケストラにいないんですけどね…小声)

 

― 早速ドラマチックな幕開けの模様。では、大学4年間で一番がんばったことを教えてください。

 

大学4年間は常にがんばっていたのでどれが一番というのはありません。強いていうならば、サクソフォーン科として、4年間吹奏楽の授業を履修したことです。東京音大の吹奏楽の授業はとても厳しいと聞いていたので、「4年間吹奏楽をがんばれなくてほかに何をがんばれるんだ!」と思っていました。
サクソフォーンはオーケストラがない代わりに、吹奏楽がある。他の楽器の同級生は将来“オケマン”になりたい人が多い中、サクソフォーンを専攻する私たちには吹奏楽しかない。周りが就活で忙しくなった4年次でも、吹奏楽の授業を履修しました。履修したくて受けた授業なので、吹奏楽を4年間やり遂げられることができてよかったと思います。

 

― 意志の強さを感じます。特に印象に残っていることは?

 

4年次の吹奏楽の定期演奏会です。いつもなら7月に行われる演奏会が新型コロナウイルスの影響で延期になり3月に行われました。吹奏楽を履修したサクソフォーンの4年生は私ひとりだけだったというのもあって、サックスセクションのトップを吹いていました。吹奏楽のサックスはかなりソロが多い。自分なりにいろいろと研究し、自分で聴こえている音と、聴き手側が聴き取る音はかなり違うと思いました。長い臨時練習期間において、何度も外囿祥一郎先生にアドヴァイスをいただきましたが、何度アドヴァイスをいただいてもなかなかうまくできない自分に対してものすごく悔しい思いをしました。
でも本番当日の最後のリハーサルを終えた時、いつもどおり外囿先生が私のもとに来てくださり、「(やばい!またダメだったかもしれない‼)」と内心焦っていたら、「鏡、今のが一番よかったよ!本番もがんばってね!」と最後の最後に言ってくださり、胸が締めつけられるほどうれしかったです。いろいろなプレッシャーを背負っていたのですが、外囿先生の最後のこのひと言に救われました。今思い出してもうれしさで胸がいっぱいです。

 

 
― 熱さがリアルに伝わってきます。受講してよかった授業は?

 

やはり吹奏楽です!すばらしい先生のもとで厳しい練習を乗り越えて本番を終えた後の喜びはたまりません。

 

 
― 吹奏楽愛が止まりませんね。他にも何かありますか?
 

リック オヴァトン先生のジャズアドリブ奏法です。羽田空港やインターナショナルスクールでビッグバンドの演奏をさせてもらった時はとにかく楽しかった。普段クラシックをやっている身としてサックスを吹いているので、ビッグバンドでの演奏は大変いい刺激になりました。

 

― そんな元気いっぱいな鏡さんにも苦労したことはありますか?

 

人間関係には苦労しました。音楽業界にはいろいろと個性的な人がいて、道徳心のない発言をされることもあったりしました(苦笑)。加えて音楽の世界は、がんばったもの勝ちという厳しい世界でもある。努力しても報われないことも多いんです。その時に、「努力は報われるんじゃなくて、報われるまで努力しないといけないんだな」と思ってがんばるようにしています。
 

 

― いいことを言いますね。振り返って東京音大の魅力を教えてください。

 

東京音大の魅力は、なんと言っても先生方です。楽器を問わずいろいろな先生と携われる機会が多い。最近、サックス科は複数の教員からご指導いただける機会がたくさん増えました。多くの先生にいろんな角度から学べるのはとても大きな利点だと思います。
 

― さて、卒業後の進路は?

 

卒業後は尚美ミュージックカレッジのコンセルヴァトアールディプロマ科に進学しました。音楽を本気で学びたいと思ったのが高校3年生からと遅かったので、まだまだ学び足りないと思ったのが進学の理由です。4年間通った東京音大から離れて、新しい環境でさらにたくさんの人と出会い音楽を学んでいきたいと思います。
 

― 夢が広がりますね。最後に後輩たちへメッセージをお願いします。

 

私は芸術祭でも青春しました。コロナ禍で大変な思いをたくさんして、右も左もわからない状態だと思いますが、芸術祭実行委員になれば大学生活はバラ色になると思います!音楽に没頭する生活ももちろん大切ですが、芸術祭に携わることで友だちが増えたり、青春したり、いろいろです!viva青春!
 

 

 
― 吹奏楽に芸術祭。皆さんも鏡さんに負けないviva青春な大学生活をぜひ謳歌してくださいね。
 
(広報課)