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【新卒業生から新1年生へ ~熱いぜ、ザ・東京音大生~】第22回 市村桃子さん

市村 桃子さん(ピアノ演奏家コース)

新卒業生から新1年生諸君へ

~熱いぜ、ザ・東京音大生~

 

新緑爽やかな季節ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?広報課編集部です。最近本企画の取材依頼をする時、「熱いぜ」の取材をお願いしたいのですが、で話が通じるんです。皆さん笑いながら「あれね」と引き受けてくださいます。随分と市民権を獲得してきたように思います。さて、今日ご紹介するのは市村桃子さん。卒業後みずほ証券に就職。キーワードは、「無形商材」です。

 

第22回 市村桃子さん(ピアノ演奏家コース)

【卒業後の進路】

みずほ証券株式会社総合職

【出身高校】

群馬県立前橋女子高等学校卒業

 

― まずは東京音大に進学した理由を教えてください。

 

小、中、高校では、ピアノだけでなく、水泳、アルペンスキー、バレーボールや勉強など、幅広くいろいろなことに挑戦していたので、大学では自分の限界を感じるまでひとつのことに絞って、その分野を究めてみたいと思いました。東京音大は、学生のレベルも高く、プロのピアニストの方に身近でレッスンしていただける環境があるため、ここで音楽を学びたいと進学を決めました。

 

― 大志を抱いて入学。学校生活で一番がんばったことはなんですか?

 

大学3年次に受けたコンクールです。同じコンクールを1年次にも受けていたのですが、その時は予選落ち。次は絶対に結果を残したいと思い再挑戦しました。反省を踏まえて、「量」よりも「質」を重視した練習に徹底しました。結果は銅賞。再挑戦してよかったと思いました。

 

 

 

― 努力が報われましたね。苦労したことは?

 

譜読みです。私は初見で楽譜を見る能力が乏しく、譜読みにはとても苦労しました。なので、自分で初見ドリルをやったり、先生にもコツを教えていただいて、“ほんの少し”は成長できたかなと思っています。譜読みが遅いせいであまり多くの曲を勉強することができなかったのは今でももったいなかったなと思います。

 

― 受講してよかった授業は?

 

ピアノ室内楽です。プロの方とともに、人前で演奏するので、緊張感に耐える精神力がつきます。アンサンブルなので、自分ひとりでの演奏と違い、他者の意見を聞き入れる力、相手の立場になって考える力も身につけることができました。

 

― 市村さんは卒業後、証券会社に就職するそうですね。どうしてその道に進むと決めたんですか?

 

学生にとって重要なのは、さまざまなことを学んで自分自身を成長させることですが、社会人にとって重要なのは、他者および社会への貢献ではないかと思いました。音大生活の中で、日々の練習や本番舞台をとおして学んだことを生かして社会に貢献したいと考えた時、音楽という分野ではなくてもそれは可能であると思い、一般就職を希望しました。

 

― 今の会社を選んだのは?

 

就職活動では、自己分析をしっかり行い、自分の性格や経験、これからしたいことに合った企業を見極めていきました。私の場合は、担当者の力量が結果に大きく出る無形商材の営業に絞り、そこからさらに選考をとおして企業の雰囲気や特色などをもとに絞り込んでいき、今の会社にたどりつきました。

 

― 目指している方向性とピッタリ合ったんですね。これからが楽しみですね。ところで東京音大の魅力はなんだと思いますか?

 

ひたむきに努力する素直でまじめな学生が多いことだと思います。
何かを学ぶ時、環境というのはとても重要な要素だと思います。私自身、周囲の友だちにとてもいい刺激を受けていたので、4年間ピアノを学び続けることができました。しんどいなと思う時もめげずに踏んばれたのは、身近に同じようにがんばる仲間がいたからです!

 

― 熱い仲間たちは一生の宝物ですね。最後に後輩へメッセージをお願いします。

 

音大生は、当たり前に毎日の練習をこなしていると思いますが、実はそれはとてもすごいことで、これから社会で生きていく上で胸を張って自信をもつべきことだと思います。
日々の練習や試験、本番舞台をとおして培った「継続力」「忍耐力」「精神力」は、音楽の世界ではもちろん、ほかの分野においても十分に生かせるものです。東京音大というとても恵まれた環境の中で、まずは目の前のことを一所懸命に取り組み、将来を考える時はぜひ広い視野をもって自分の進む道を決めてほしいと思います。

 

― 新緑の季節にふさわしい爽やかなメッセージをありがとうございました。ところで、本日5月31日発行の「大学案内2022」に「桃」のつくお名前の学生が3名登場しています。お時間のある方は探してみてください。トリプルピーチです。

 

(広報課)