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感動のフィナーレ!2021年度東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会レポート

感動のフィナーレ!
東京音楽大学シンフォニーオーケストラ定期演奏会 
2021年12月14日 東京芸術劇場

 
巨匠ユベール・スダーン氏を招いた今年度の東京音楽大学シンフォニーオーケストラの定期演奏会が、12月14日に東京芸術劇場で開催された。
1曲目は、モーツァルトの「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」。弦楽器の音色を細部に至るまで集中して聴かせる名曲を、指先の細かな動きで強弱をつけながら的確に指示するスダーン先生。それにぴたりと息を合わせてみずみずしい演奏をする学生たち。その演奏に満足しているかのように、始終満面の笑顔を浮かべていた。
2曲目は、ヒンデミットの「吹奏楽のための交響曲 変ロ調」。音色の異なるたくさんの楽器が交互に主役となり、若々しく堂々と音を響かせた。
そして、3曲目はブラームスの「交響曲 第2番 二長調 Op.73」。穏やかな旋律が徐々に熱を帯びていき、最終章を迎える時には壮大な音響が渦を起こし、会場を飲み込んだ。
 
学生のオーケストラは毎年メンバーも指揮者も入れ替わる。だから毎年違うアンサンブルが生まれる。それを楽しみに来てくださるお客さまがいらっしゃる。卒業生のひとりは、「昨年は尾高先生でビシッとまとめて、今年はふわっと。あたたかいブラームスだった」。指導教員は、「若々しくていい演奏!」、「あんなモーツアルトは聴いたことがない。あんなブラームスも聴いたことない。お客さまもそう思ったんじゃないかな」。木田潤子演奏課長は、「会場を出られるお客さまにお褒めの言葉をたくさんいただきました」と話してくれた。終演後、観客から寄せられるたくさんの感動のお言葉に、全スタッフが頬を緩ませた。
 
コロナ禍で合宿もなく練習もままならなかった。それでもスダーン先生に応えようと真摯に曲と向き合い、「いい演奏会をみんなで目指した」という。演奏者からのメッセージをご紹介します。
 
(広報課)