ディプロマポリシー
「芸術としての音楽」「現代社会と音楽」「多様性の中の音楽」「音楽と教育」の四つの領域から複数を組みあわせ、研究と実践を柱とした学びを通して、以下の能力を身につけることが必要です。
1 音楽芸術の背景となる歴史や音楽に関する知識を作品の理解や演奏に活かし、楽曲や作曲家について新しい知見を探究する能力。
2 現代社会における多様な音楽のあり方に関心をもち、音楽文化研究の新しい見方や考え方を習得し、それを現実の場面で応用する能力。
3 世界における多様な音楽文化に関心をもち、演奏実践や国際交流を通して探究する能力。
4 多様な文化的背景を持ったコミュニティにおいて、人々の音楽活動をコーディネートし支援できる能力。
5 学校教育のみならず、グローバル社会における音楽文化の諸局面において教育の果たす多彩な役割を自覚し、地域性や国際性などの要因をも考慮に入れつつ、適切に実践することのできる能力。
6 音楽文化と教育について、時代をリードする知見や技術を探求する能力。
カリキュラムポリシー
カリキュラムの目的
「芸術としての音楽」「現代社会と音楽」「多様性の中の音楽」「音楽と教育」という四つの領域を設け、1年次には導入の概論、2年次より各領域の授業を選択履修し、3年次に自分の専門領域を絞り、4年次に卒業課題に取り組むカリキュラムとします。四つの領域は具体的に以下のような内容であり、それらを多様に組み合わせて研究と実践の両面から学ぶことにより、社会の多彩な状況に対応できる能力を磨きます。
カリキュラムの構成
1.西洋音楽について培われてきた音楽学研究の方法論に基づき、楽曲や作曲家について学術的なアプローチにより探求する方法を学びます。
2.音楽を芸術作品としてだけでなく、地域や民族の文化にとっての資源と捉える見方を学びます。
3.現代社会における音楽文化の展開の中で、多様なメディアが、音や音楽の様々な価値を形作ってきた歴史やその役割について学びます。
4.世界の多様な音楽文化に関する知識を講義と演奏実践を通して学び、国際的な視野を広げます。
5.文化的に多様な、また急速に変容しつつあるコミュニティの中で、音や音楽に関わる文化を伝承やコミュニティ形成といった観点から捉えなおし、人々の音楽活動をコーディネートする能力を身につけます。
6.音楽と教育に関する制度、歴史、教育課程、指導法などを演習や各自の探求を通して主体的に学修し、国内外の課題に取り組むことで、国際的な視野と多角的な思考力及び実践力を身につけます。
7.音楽と教育を巡る今日の問題にアプローチする方法を学び、新しい時代に対応した教育を展開する能力を身につけます。
8.学外実習や地域連携プロジェクトへの参加体験を通して、社会での実践力を身につけます。
9.四つの領域の授業を組み合わせた学びを通して、各自の課題を見つけ、その研究成果を論文や実践的表現等の具体的な形にして呈示します。
アドミッションポリシー
音楽文化に関心を持ち、その研究と実践を通して社会に貢献しようとする以下のような学生を受け入れます。
1.多様な音楽文化への幅広い関心を持ち、実践活動に参加してきた者。
2.音楽教育及び音楽文化を学ぶ基礎となる音楽知識や技術を、高等学校までの音楽の授業及び課外活動等を通して身につけた者。
3.論理的な思考ができ、自分の考えを文章や口頭で表現できる者