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音楽文化教育専攻
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授業紹介

Classes & Lessons

音楽文化教育入門1・2

1年次に全員が履修する必修科目です。本専攻の「音楽」に対する幅広い考え方や、大学での学修の基本から学んでいきます。
音楽と社会、音楽と環境、音楽と教育、民族音楽、世界の音楽、芸術としての音楽、アーツマネジメントなど、さまざまな視点を持つ複数の教員とともに学びを進めます。
長い人類の歴史の中で、音楽はどのような意味を持ち、それがどう変わってきたのか、また、今後はどのような可能性があるのか、よりよい未来を開くために何ができるのかということを考えます。

「音楽と文化」

「現代社会と音楽」という領域は、音楽という文化が現代社会の中でどのような意義を持ち、社会といかに関わっているか考察することを課題としている。2025年度は音楽に拘らず、より広い視野から現代社会を見直したいと考えている。題して「環境美学入門」。
「環境」という言葉は、自然環境から社会環境、はてはコンピュータの環境まで、その意味するところは大変に広い。従って、環境について考える学問も、自然科学、社会科学、人文科学の全ての領域に跨がる学際的なものであり、その基礎に教育が位置づけられるはずだが、人文科学的なアプローチが一番遅れている。そこで、「美学」という観点から環境について問い直したいと考えている。
(担当:村田千尋)

「音楽教育学の基礎」

皆さんは、なぜ学校で音楽の授業があるのか考えたことがありますか?なぜ人々は合唱や吹奏楽などの音楽活動に熱中し、ピアノを習うのでしょうか?この授業では、音楽教育がなぜ、どのように行われてきたのかを、歴史および社会的背景を振り返りながら学びます。
プラトンが説いた「魂のための音楽教育」、宗教において音楽教育が重要視された事例、集団歌唱が子どもの心の成長に与える影響に着目した教育家の活動、欧米での公教育への音楽の導入、日本の唱歌誕生の背景とその全国的普及など、幅広いテーマを取り上げながら、音楽教育の役割や意義について考察します。音楽教育の本質を探求し、その基礎的な理解を共に深めていきましょう。
(担当:下道郁子)

「音楽と社会」

音楽は社会から切り離されて成立するものではなく、必ずどこかしらで社会と繋がりその影響を受けています。私たちの周辺を見回してみると、クラシック音楽、小中学校における合唱・合奏、ジャズバンド、J-POP、地域の祭の音楽、BGMなど社会の中に多様な音楽が存在し、私たちはそれを直接または媒体を通して享受しています。
音楽家という職業にもさまざまな形があり、歴史的にも地域的にも大きく変化してきました。また自ら演奏しなくても、社会の中で音楽を生み出し新しい価値を創出していける仕事があります。この科目では、こうした視点から音楽と社会の繋がりについて考えていきます。
(担当:武石みどり)

「伝統と現代」

世界には多様な音楽が存在します。ここでは、これらを作り出した人間の営みと成果を、キーワード「伝統」から考えましょう。その上で、これを「現代」の社会にみられる音楽との関係から考え、理解しましょう。
世界のさまざまな地域に存在する「伝統音楽」は、守られる対象であり大事なものであるとする考え方があります。一方、これは音楽の新たな創造にとり、退けるものとする考えもあります。ただ現実には、新たな創造のためには何らかの伝統が求められています。現代社会の代表的音楽であるポップスにも、世界の伝統音楽にも伝統があり新たな創造があります。こうした具体例をクラスで調べながら、ディスカッションを行います。
(担当:小日向英俊)

「音楽と価値」

音楽はどのような価値をもつのか。それは、実は、奇妙な問いかけです。というのも、大切なひとが、そこにいればもう充分であるように、音楽もまた、本当のところ、そこにあれば充分だからです。
しかし、ひとびとは、歴史がはじまってからこのかた、この音楽を価値づけようとして、様々な(時に抱腹絶倒の)議論を繰り広げてきました。それは、ひとえに「音楽は無用だ」という声に対抗するためです。この講義では、とくに芸術音楽を価値づける努力を、古代ギリシャからはじめて、現代まで追っていきます。そして、まさしく「いま」、音楽を価値づけるために、どうすればよいかを一緒に考えていきます。
(担当:藤田茂)