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- 「芸術音楽、現代音楽」という名前からやはり堅苦しい、暗いイメージの音楽をイメージしてしまいます。
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A.確かにそのようなイメージを持たれがちだと思います。もちろんそういう音楽をまじめに追求することが楽しいときもあり、悪いことではないと思います。しかし専攻・コースの説明にもあるように、今の時代はいわゆる「暗い現代音楽」も星の数ほどたくさんある音楽ジャンルの選択肢のひとつ。ということであり、過去のさまざまな技法を学びながら、自分の音を探す作業は決して堅苦しいものでなく、日々の成長の結果をさまざまなクリエイティブな音作りに活かす。ということが重要であると考えています。
芸術コースを卒業してのち、ゲーム音楽作家や商業音楽分野、音響デザインなど、多様な分野にその技術を生かして進む卒業生も多くいます。いわゆるクラシカルな分野だけでなく、さまざまな音楽シーンで活動している教員が多いのも東京音楽大学の作曲専攻の特徴であると言えます。
- 受験のためにはどのような音楽を学んだり、聴いたり参考にするとよいですか?
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A.入学試験の面接で「好きな作曲家はだれですか?」と質問しても、実際あまり作曲家の名前が具体的に出てこないことがよくあります。もちろん作曲の受験勉強ではやはり古典派の音楽をお手本にすることが多いのが現実と思われます。それでもその中で自分に合う作曲家を一人探してみることから始めたらよいと思います。そしてその作家が影響を受けたろうと思われるずっと昔の音楽を聴いてみたり、また逆にもっと今の時代に近寄って、近代現代の音楽を聴いて「理解できない、複雑、あまりきれいな音がしないな」などさまざまな感想をもってみることがよいと思います。今は理解できなくても、成長とともにうまく聴き、自分の創作にとり入れることが少しずつだんだんできてくるものです。
また、ピアノ曲や自分が演奏できる楽器の曲のみでなくさまざまな編成の曲をいろいろとにかく聴いてみる。そんな好奇心が作曲を志す人には大切なようです。すべてのものは成長につながります。