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【在学生インタビューシリーズ】第9回 松川葉月さんを掲載しました

松川葉月さん

(ヴァイオリン4年 都立総合芸術高等学校卒業)

 

在学生インタビューシリーズ第9回は、大学4年(取材当時3年)ヴァイオリンの松川葉月さんです。松川さんのことは、学内で行われる有志による演奏会で度々見かけることがありました。特に芸術祭の有志オーケストラでゲーム音楽を演奏していた姿は、なんとも言えない笑顔で印象的。見ている方も思わず笑顔。そんなふうに人を笑顔にさせる松川さんにインタビューを行いました。

 

―ヴァイオリンをはじめたきっかけは?

 

両親がアマチュアオーケストラでホルンを吹いていて、一人っ子なので練習に毎回ついて行っていました。そこでヴィオラを弾いた友人のお母さんを見て自分も弾きたいと言い出したのがきっかけです。4~5歳ごろのことです。

 

―音楽好きのご家庭で育ったんですね。ところで今大学で習っている先生は?

 

大学では藤原浜雄先生に習っています。先生は、私の“こう弾きたい”というのを見て「こうしたらいいんじゃない?」と、私に合った弾き方や音を弾いて見せてくださいます。フランクな雰囲気で、レッスンは楽しい。とても素敵な先生です。「先生ちょっと5分だけ質問いいですか」とか「レッスン以外の曲も見ていただきたいです」ってリクエストしたりしています。

 

―いいですね、レッスンに行くのが楽しそう。

 

はい。先生に「もう一回弾いてください」とお願いして、いろんな角度からじっくり見るんですけど、同じことは2回までならやってくださいます(笑)

 

―話は変わって、芸術祭では『ドラゴンクエスト』の音楽を演奏する有志オーケストラ「導かれし管弦楽団」でコンサートミストレスをしていましたね。

 

「導かれし管弦楽団」発起人の荒木匠登さんのインタビュー記事を読ませていただきました。広報課の方が書かれた後記に「時々奏者とアイコンタクトでニコッとするコンサートミストレスの松川さんの笑顔が印象的でした」と書いてくださって。恥ずかしい(笑)

 


▲ 「導かれし管弦楽団」。花束を手にしているのが松川さん

 

―松川さんのニコニコしながら演奏する姿が印象的でした。とても自然な感じでしたよ。

 

ありがとうございます。『ドラクエ』は自分の大好きなゲームなので、この曲のこの箇所がどのシーンで流れるのかわかっているんです。そのおいしいところをヴァイオリンパートがもっていくという。それでニヤニヤしちゃうんです(笑)なのでニコニコと書いてくださいましたが、あれはニヤニヤでしたね。

 

―楽しそうに演奏しているのが伝わってくる演奏会でした。

 

はい。お客さまに大勢来ていただけてうれしかったです。叶うことならもう一回、次は大きなホールでやりたいです。

 

―ところで「導かれし管弦楽団」結成のきっかけは?

 

私と同じゲーム好きの指揮の栗原翼さんとチェロの荒木匠登さんが、「いつかドラクエの音楽をオケでやってみたい」という話をしていました。それである時、荒木さんからオーケストラでヴァイオリンがソロを弾いている動画が送られてきて、「これ弾きたくない?」「やるなら芸術祭で!」と話が盛り上がって、コンミスをさせていただくことになりました。

 

―きっかけは共通の趣味だったんですね。

 

東京音大の学生は皆フットワークが軽いです。声かけがはじまるとパーっと集まる感じ。私にとってもメンバーとして声をかけていただくということはとてもありがたいし、うれしいです。いつも気合を入れて臨んでいます。

 

―有志だとゲーム音楽やポップス、古典から現代曲までいろいろなジャンルの曲を自由に演奏できますね。

 

「クラシックはやるけど、ゲーム音楽とかポップスはあまりやる機会がないかも」という話は他大学の友人から聞くことがありますし、「いろいろできて楽しそう、うらやましい」とも言われます。自分としてはゲームが好きなので、そういうジャンルの音楽ができるのがうれしいです。レパートリーも増えますし、学生だけで音楽を詰めていくという授業とは違う楽しみもあります。何回かオケに乗っていると、あれ?この前もいたよねってお互い話しかけて、そこから顔見知りになったり。人とのつながりがたくさん生まれます。

 

―芸術祭以外に参加した有志団体やイベントはありますか?

 

はい。岡本陸さん指揮の「111(トリプルワン)オーケストラ」、石﨑匠馬さん指揮の「Pony Philharmonic Orchestra」など複数の有志団体に参加しました。『オーケストラ作品発表会』(作曲を学ぶ学生の作品を発表する有志企画)や『学長賞受賞作品選考演奏会』(作曲「芸術音楽コース」の学生の作品を対象にしたコンテスト兼作品発表会)でも依頼をいただき、作品を演奏しました。

 



▲ 同学年の仲間たちと、東京音楽大学創立111周年の年に結成した有志団体「111オーケストラ」。『オーケストラ作品発表会』にて

 

―貴重な体験ですね。『オーケストラ作品発表会』や『学長賞受賞作品選考演奏会』で演奏した曲はどちらも現代曲で難しかったでしょう?

 

はい。クラシックとは違ってなじみのない拍子が出てくるし、音源も存在しないので、楽譜を読み込む力が必然的につきます。自宅でも自主練習して、合奏では指揮をよく見て…大変ですが現代曲を演奏するのはとても勉強になります。

 

―作曲サイドからもよく聞きますが、東京音大には高いレベルの学生が大勢いて、演奏してもらえる機会も多いと。

 

私には作曲はできないので、作曲の学生がいろいろな曲をどんどん書いている姿はすごいと感じます。東京音大には演奏したい積極的な奏者がいて、オケを振れる指揮者がいて、環境の整った練習場所があって、演奏会ができるホールもある、だから自由闊達に有志の演奏会がたくさん行えるんだと思います。

 


▲『学長賞受賞作品選考演奏会』

 

―東京音大の「魅力」はそこですね。
最後に、“東京音大の学びのここがすごい!”を教えてください。

 

何よりもまず、すばらしい先生方ばかりです。それと、新しいものに挑戦できるプログラムやシステムが多いと感じます。大学1年の冬に「バイエルン州立青少年オーケストラ」との合宿&コンサートツアーに参加し、大学2年の時に他大学の音大生と共演できる「音楽大学フェスティバル・オーケストラ」に参加しました。学生の努力を先生方がちゃんと評価してくださって、チャンスをたくさんいただける学校です。

 

―卒業まで残り1年ですが、卒業後の目標は決まっていますか?

 

将来はオーケストラ奏者など、ソリストではない道に進みたいと思っています。オーケストラの醍醐味でもある「ひとつの目標に向かって皆で音楽を創っていき、お客さまによろこんでいただける」というところが好きなんです。

 

―松川さんらしいです。人を笑顔にさせる奏者ですね。残り一年、思いっきり学生生活を謳歌してください。ありがとうございました。

 
 

(広報課)
 
※インタビューは2020年2月に行いました。