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【在学生インタビューシリーズ】第13回 牧優吾さん

牧優吾さん

(テューバ4年 山梨県立甲府第一高等学校卒業)

 

併願で受けた東京音大。4年間を振りかえって、「これが正解だった」と話し、自分のやる気次第で伸び代が大きく変わるすばらしい大学だと胸を張る。卒業後、陸上自衛隊の音楽隊への入隊も決まった。大学4年間でのさまざまな合奏をとおして、たくさんの人とかかわりをもてたことが演奏技術の向上ばかりでなく、音楽面にも大きな影響があったそうです。

 

- 音楽をはじめたきっかけを教えてください。
 
両親はどちらもスポーツ系だったので、小さい頃から音楽にはあまり触れてこなかったのですが、小学校1年生の頃、知り合いに「いい声だね、合唱やらない?」と言われて合唱団に入ったのが僕の音楽をはじめるきっかけでした。その後、音楽の魅力に取り憑かれてヴァイオリン、続いてヴィオラを習い、そして今のテューバに辿りつきました!あの時声をかけられていなかったら今頃ボールを投げたり蹴ったりしていたかもしれません…音楽に出会えたことに感謝です。
 

- 音楽の魅力に取り憑かれたんですね。テューバに辿りついてその後は?

 
高校1年生の時に今の僕の先生である次田心平先生に出会いました。僕の目標であり、一番尊敬する先生です。高校3年間、頭の中は音楽のことでいっぱいだったと思います。(今でもそうですが…)。勉強が二の次になってしまって怒られたこともよくありました…何ごともバランスが大事だと実感した3年間でした。
 

- 音楽にどっぷり浸かってたんですね。ところで東京音大へ進学した理由は?

 

正直なところ、お金の面を考えて京都市立芸術大学を第一志望にしていたのですが、試験本番で暗譜がとんでしまい見事に落ちてしまいました。併願で受けていたのが東京音大なのですが、結果的に「これが正解だったんだ」と思えるぐらい充実した大学生活であったと思います。応援してくれた親には頭があがりません。
 

- それでは、東京音大で過ごした4年間について聞かせてください。

 

吹奏楽やオーケストラなど、合奏系の授業は一番力を入れて取り組みました。特にAブラス(「吹奏楽」授業の3・4年次)では、指導者実習という時間に普段することができない指揮にもチャレンジすることができ、音楽をつくる上での視野が一気に広がる貴重な機会になりました。具体的に言うと、人に表現を伝える時の言葉選びや、雰囲気をつくる音の響きやダイナミクスなど、普段なんとなく考えていることが明確になる時間で、みなさんも一度は経験してみる価値があると思います。
 


 
また、自分たちで組んだアンサンブルユニットでの活動も大事な思い出です。本当にいい仲間に恵まれたと思います。途中で苦労したこともたくさんあったものの、結果的にすべて楽しく学べました。前に進むことだけを考えてきたからだと思います!

 

▲ 自分たちで結成したアンサンブルユニット「Sond’or 5」
 

- たくさん活動してきた牧さん、指導教員の次田先生からどんな言葉をかけられていましたか?

 
次田先生にいただいた言葉で印象に残っているのは、「音楽を極める時も、スポーツを極める時も、とても難しいゲームを全部クリアしたい時も、なにか壁にぶつかった時にいかに柔軟に考えて、自分と素直に向き合えるかが大事。そこに楽しみがある」です。大学生活で立ち止まることは多くあったと思いますが、先生のこの言葉が僕の心の芯になっていたからこそ今も楽しく音楽をすることができているのだと思います。
 

- とても前向きになれる言葉ですね!牧さんは卒業後、陸上自衛隊の音楽隊に入隊するそうですね?

 
卒業後は留学などもいろいろと考えましたが、結果的に陸上自衛隊の音楽隊員として活動させていただくことになりました。
僕のスタンスとして、いい音楽をすることで、「音楽」と聴いてくれる人に恩(音)を返していくことが一番幸せなことだと考えています。人生をかけてその活動を型にとらわれずに行っていきたいと思います。

 
- 楽しみですね!ところで東京音大の魅力はなんだと思いますか?

 
東京音大の魅力はすばらしい先生方がたくさんいらっしゃることと、志しの高い仲間が多いことだと思います。目から鱗のアドヴァイスや、モチベーションが高まる刺激を先生方からはもちろん、先輩・同期・後輩からもたくさんもらうことができます。自分のやる気次第で伸び代は大きく変わるすばらしい大学だと僕は思います。

 


▲ ユーフォニアム・テューバ科の学外演奏会
 
- はい。最後に後輩たちにメッセージをお願いできますか?

 
僕自身まだまだ未熟で、越えられない壁はたくさんありますが、一つひとつ素直に、真摯に向き合って音楽を楽しんでいきたいと思います。在学中の後輩もこれから入学してくる後輩も、ぜひこれからも一緒に音楽を楽しんでいきましょう!見かけたら気軽に声をかけてください!
 

(広報課)