2021.02.27
「音楽学」という学問領域があるのをご存知でしょうか?さまざまな観点から音楽を研究する学問で、東京音楽大学では「西洋音楽史」、「オペラ史」、「管弦楽曲史」、「ピアノ音楽史」のほか、さらにテーマを絞って扱う「音楽学特講」など、多彩な授業が開講されています。これら音楽学の授業について、「演奏に必要な楽曲分析や演奏解釈に直結する有益な授業」と卒業生からも人気が高い。
これからはじまる「音楽学のススメ」では、本学で音楽学を指導されている4名の専任教員に執筆を依頼しました。皆さんの音楽学習に役立つおもしろい「ネタ」を発信していただけることでしょう。
≫「歴史は苦手ですか?~その1」
暗記などしなくとも、音楽史は楽しめる。一緒に音楽の世界を巡って時間旅行に出かけましょう。
≫「歴史は苦手ですか?~その2」
いくらたくさん暗記していても、歴史を楽しむことはできません。調べたことを出発点にして、想像し、考えることです。それが歴史の楽しみ方です。
≫「歴史に正解はあるのでしょうか?~その1」
モーツァルトになったつもりで、サリエリになったつもりで。この自由な発想から歴史の旅ははじまります。
≫「歴史に正解はあるのでしょうか?~その2」
「鎌倉幕府のはじまり」は1192年なのか、1185年なのか。大事なのは見方です。
≫「青頭巾ちゃん」
背景として歴史的な位置付けを考慮に入れると、ものの見え方が変わり、呼び名さえ変わってしまうものなのです。
≫「もう一度、鎌倉」
鎌倉時代の話はまだ続きます。
抵抗なく西洋音楽史を受け入れることができるようになったきっかけは、リュートという楽器と出会ったことでした。
西洋の楽器とばかり思っていたリュートのルーツが琵琶と同じと知って、地球規模で眺めた時に、私の中の「西洋音楽」の枠組みは大きく変化しました。